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2023年に執筆したものなどリスト

毎年末の恒例行事となっているが、2023年に書いたものや話したことについてリストにし、一年を振り返るとともに、将来の展望を考える材料としたい。


単著

  1. 『アフガニスタンの素顔――「文明の十字路」の肖像』、光文社、2023年7月

共著・分担執筆

  1. 「2000-2009年のアフガニスタン アフガニスタン・イスラーム共和国の成立と復興過程の迷走」『アジア動向年報2000-2009 アフガニスタン編』アジア経済研究所、2023年2月、1-6頁

  2. 「2022年のアフガニスタン ターリバーン実効支配が継続、一方で課題が山積」『アジア動向年報2023』アジア経済研究所、2023年5月、575-596頁

論文

  1. 「イラン・ロシア関係の展開――イランの「ルック・イースト」政策に着目して」『中東研究』2022年Vol.3、第546号、2023年1月、29-41頁

  2. 「アフガニスタンにおけるターリバーン統治の現状――独自の政治体制と顕在化する諸課題」『中東研究』2022年Vol.3、第546号、2023年1月、102-123頁

  3. 「イラン・サウジアラビア関係正常化合意の背景と展望――イランの戦略的視座と想定され得る狙い」『中東研究』2023年Vol.2、第548号、2023年9月、73-83頁

記事

  1. イラン「革命防衛隊の強大化」で遠のく核合意再建」『フォーサイト』2023年3月1日

  2. 中東の「地殻変動」をどのように読みとくか――米国の戦略的後退と、中東諸国の新しい地域主導型外交の形」中東調査会『MEIJコメンタリー』No.1、2023年6月16日

  3. 「多角的外交を進めるイラン――中国接近の意図」『外交』第81巻、2023年9月、100-105頁

  4. イランはハマスのイスラエル攻撃に関与したのか」『Wedge ONLINE』2023年10月20日

  5. 中東研究者がアフガニスタンで抱いた「3つの違和感」」『ダイヤモンド・オンライン』2023年11月2日

  6. 続くイエメン沖での船舶拿捕 その裏側と日本への影響」『Wedge ONLINE』2023年12月1日

会員限定レポート

  1. 「ターリバーン暫定政権の対外関係 ――「事実上の承認」とその具体的な様態――」中東調査会『中東分析ポート』R22-14、2023年3月29日

  2. 「インドの中東における存在感の増大――I2U2と国際南北輸送回廊(INSTC)から見る地域戦略――」中東調査会『中東分析レポート』R23-03、2023年6月16日(共同執筆)

  3. 「イラン内外政の現在地 ――核交渉の現状とイラン内政動向を中心に――」中東調査会『中東分析レポート』R23-05、2023年8月18日

  4. 「イランとハマースの関係 ――イラン・米国間衝突への波及の懸念――」中東調査会『中東分析レポート』R23-08、2023年11月1日

書評・コラム・資料・講演録

  1. <会員制サイト向け配信記事>「イラン抗議デモが映す社会の激変と日系企業のビジネスへの影響」『MUFG BizBuddy』2023年1月27日

  2. <資料>青木健太「イラン第13期大統領選挙(2021年)閣僚データベース」現代中東政治研究ネットワーク、CMEPS-J Report No.70、2023年3月

  3. <講演録>青木健太「アフガニスタンにおける統治の困難さ」お茶の水女子大学グローバル協力センター『アフガニスタン女子教育支援20周年記念公開シンポジウム講演録:紛争地域における女子教育支援を通した国際協力活動のあり方』2023年4月、59-77頁

  4. <書評>中村覚監修・末近浩太編「シリア・レバノン・イラク・イラン」『立命館アジア・日本研究学術年報』第4号、2023年08月、257-260頁

  5. <書評>福原裕二・吉村慎太郎「北朝鮮とイラン」『中東研究』2023年Vol.2、第548号、2023年9月、113-116頁

  6. <コラム>青木健太「アフガニスタンと私:初めての北部への旅」立命館大学アジア・日本研究所『アジア・マップ』、2023年10月

メディア出演

  1. 2023年9月4日TBSラジオ「荻上チキ・Session」スタジオ出演(特集「タリバン復権から2年~ アフガニスタン の今」での解説)

  2. 2023年11月11日BS・テレ東「日経プラス9サタデー」スタジオ出演(特集「〝戦闘休止〟も強硬姿勢崩さず…イスラエル・ハマス 見えない終着点」での解説)

口頭発表

  1. 「イラン・サウジアラビア国交回復合意に見るイランの地域外交戦略」、2023年5月12日(中東調査会『第28回中東情勢分析発表会』、オンライン)

  2. 「イランの対外政策と非国家主体――アフガニスタン人の動員を事例に」、2023年5月14日(日本中東学会第39回年次大会特別研究集会、つくば(日本))

  3. "Afghanistan Affairs - a Japanese View," Islamabad Policy Research Institute (IPRI), June 19, 2023 (Islamabad, Pakistan)

  4. 「イランの対外政策と非国家主体――アフガニスタン人の動員を事例として」、2023年9月10日(現代中東研究コロキアム第7回研究会、東京外国語大学本郷サテライト(日本))

  5. 「ハイブリッドな国家建設の理念的妥当性――アフガニスタンを事例に」、2023年9月30日(国際安全保障学会第16回定例研究会、オンライン)

  6. 「ターリバーン暫定政権のアフガニスタン:現下の情勢と今後の想定」、2023年10月5日(国際情勢研究所研究会、東京(日本))

  7. 「イランの視点から見た情勢」、2023年10月16日(中東調査会『中東情勢オンライン講演会』「イスラエル・パレスチナ情勢の展開と影響」、オンライン)

  8. "Diversification of Iran's Foreign Policy - A Japanese View," Webinar co-organized by the Middle East Institute of Japan and Gulf Research Center (GRC), December 6, 2023

  9. 「ターリバーン暫定政権下のアフガニスタン」、2023年12月21日(横浜市立大学、オンライン)


昨年(2022年)はロシアと中東の関係について書く機会が多かった。2023年もそうしたテーマについて書いたが、今年はイラン外交政策が多角化したことを受けて、イランとサウジアラビアの関係、イランとハマースやその他の非国家主体との関係等についての分析が増えた感がある。これは、中東におけるイランとその代理勢力ネットワーク(いわゆる「抵抗の枢軸」)が注目されるようになったということであり、またその重要性が日に日に増しているということの顕れでもあるような気がする。

今年は、パキスタンやアラブ湾岸に拠点を置くシンクタンクのセミナーに登壇する機会もあり、海外向けに日本の視点を紹介することが多くなった。2024年も海外との研究交流が増えると予想される。






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