麻雀 義理打ち

 最近の雀荘や麻雀界で義理打ちという言葉をどれほど知っているだろうか?  義理打ちとは大会とかが終わった後に何回かフリーを打つことだ。 今回はこの前、福地誠先生と打ったノーレート雀荘に行った。時間が無かったら、日を改めて来ればよいのだ。 


昔、かめさんという雀荘があった。
そこの店主は未だに付き合いがあるが、店主の優しさや温かさが溢れる雀荘だった。 
何ヶ月かに一回、麻雀大会を開くのだがセットで打つ人にも参加費タダで出場させてくれて勝ったら5万Gくれた。
2位や3位4位にも賞金が出たし、ブービー賞や7位にも賞品が出た。

終わったら、皆で義理打ちというのをした。当時の私はそれがなんの事かわからなかったが、周りの人に聞くと

「タダで大会に参加したから、少し恩返しの為にも麻雀を打っていく事だよ。」

と、教えてくれた。

『そうか、それは大切な事だな。』と若かりし頃の私は思ったし、それが当たり前だと思った。


それから、数年が経ち若者が来るようになった。その若者はゲームの途中でもマナーを使って言いがかりをつけたり、初心者に厳しく当たっていた。そして、大会が終わるとさっさと帰り支度をしていた、私は

「今日は忙しいの?遊んでかないのかい?」と聞くと

「期待値下がるんで帰ります。タダで優勝できたら美味しいし。」と言って帰っていった。

私はガッカリした。もっとガッカリしたのはそのような人が増えてきたからだ。結局、その後は参加費を取るようになったが彼の言う期待値とはなんなんだろうか?
麻雀とは遊びだし、大人の遊びだから粋でないとダメだと思うのだ。粋とは余裕がないと出来ないと思う。


期待値という言葉の無機質な余裕の無さ。
麻雀中なら期待値を追い求めればいいが、それ以外で期待値を求めるのは余裕がないように見える。

麻雀をするなら例え損をしても粋でありたいのだ。
これを読んでくれた麻雀打ちの中で義理打ちという言葉があるって事を覚えてくれたら私は嬉しい。


  


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