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旅する鉄フライパン(TRIVET POUCH デザインのひみつ)

「フライパンジュウを持ち運ぶためのポーチを作りませんか?」

JIUのヘビーユーザーさんからそんな声がけをいただき、新しい製品が誕生しました。



その名もTRIVET POUCH(トリベットポーチ)

TRIVET POUCH
KHAKI
TRIVET POUCH
BLACK

今回は、この新製品 TRIVET POUCH ができるまでのお話をしたいと思います。



1.人と人とで始まるコラボレーション


藤田さん
今回のお話はアーバンリサーチさんからお声がけいただいたんです。僕としてはフライパンジュウが出る前には考えられへんことなんで、最初は「ほんまですか!?」という気持ちでした。

アーバンリサーチ宮さん
私たちは日本各地にいる人や団体、企業などと手を組んで、その地域の魅力を一緒に発信してくジャパンメイドプロジェクトという取り組みを行ってまして。

TENTアオキ
ジャパンメイドプロジェクトは、何年くらい前にスタートされたんですか?


宮さん
2014年からなので、もう八年になりますね。これまでに東北、東京、石川、長崎、熊本、京都など様々な地域で取り組んできました。地域を選んで進めるというよりは、偶然の出会いから始まっています。


アオキ

なるほど、じゃあ人ありきで。


宮さん
そうですね。今回の件も、もともと東京で「銭湯のある暮らし」っていうテーマでプロジェクトが進んでいた時に、大阪の八尾市にある木村石鹸さんの洗剤があって。

その木村石鹸の方から八尾市職員の松尾さんをご紹介いただき、八尾市のいくつかのモノづくり企業をご紹介いただく中で、藤田金属さんと繋がりました。


アオキ
ある日、藤田さんから僕たちTENTへ連絡があったんです。

「アーバンリサーチさんからフライパンジュウの専用ポーチを作りたいとのことで試作を受け取ったんで、TENTさんも見てもらえますか?」って。

宮さん
僕はその時にはすでにフライパンジュウを日常的に使っていて非常に満足してました。ただ、アウトドアへ持っていく時に持ち運びづらいのがちょっと気になっていて。

せっかくなのでコラボレーションという形で、フライパンジュウの専用ケースを作らせていただくことができたら面白いなと。



2.自分が使いたくなるものを



アオキ
最初の試作は、縫製などしっかりしていて良いものだと思ったんですけど、TENTが関わることができるならそれだけではないものにしたくて。

フライパンジュウって、S,M,Lなどサイズ展開があるんです。この試作だと、Sサイズを入れた時にどうしてもブカブカになってしまう

アーバンリサーチさんから
提案いただいた初期試作

アオキ
なので、ポーチのほうでサイズを可変にする構造を持たせて、SでもLでもフィットする、なおかつハンドルもガチャガチャ言わないように固定できるようなものができないかなと考えました

あとは、フライパンジュウ自体、見た目の良さだけでなく「お皿にもなる」という機能で評価いただけているので、それと同じように、せっかくポーチを作るのであれば機能的な特徴を出したいと思いました。

さっそくTENTのみんなで話し合って。

・サイズ可変にしたい
・ハンドルが暴れないように固定したい
・できれば何かすごい機能が欲しい


「そのあたりを突破できるアイデアないか」なんて言いながら五人でうんうん悩んで。

それから3時間くらい経過したときに、すごいアイデアが出てしまって。すぐにミシンを出して自分で試作して、その写真をアーバンリサーチさんへ送りました。

その時の資料がこちらです。

藤田さん
ハンドルをクルクルと包むという部分、写真だとよくわからなかったんですけど、実際に見てみて「なるほど、すごいな!」と思いました。


宮さん

たしかに、Sサイズがブカブカにならないようにサイズ可変にするという部分は、僕たちは想像が及んでいませんでした。また、鍋敷として使えるという点もフライパンジュウのユーザーとして嬉しいポイントだなって思いました。


アオキ
専用ケースって、毎週末キャンプでフライパンジュウを使う人にとっては良いんですけど、僕みたいにごくたまにしか持ち運ばないような人にとっては出番が少なくて、どこに片付けたか忘れちゃうような気がしたんです。

もしフライパンの下に敷く「ランチョンマット」の機能も兼ねることができると、アウトドアだけじゃなく、家で使う方にも嬉しいものになるのではと考えました。

宮さん
TENTさんから資料と試作を受け取った当時、弊社内ではいろんな意見が出ていました。ポーチとしての見た目ならどちらの方が「かわいい」かという話であったり。

でも、フライパンジュウは僕自身がヘビーユーザーだったので、自分自身が使いたいと思うのはTENTさんから提案されたこちらの案だと思い、社内を説得して回りました。


アオキ
ありがとうございます。



3.ガシガシ使える色と素材


アオキ
今回、生地の種類や色については、アーバンリサーチさんと長いこと検討しましたよね。


宮さん
そうですね、当初よりTENTさんからのご提案にあった軍モノのようなオリーブグリーンに加えて、試作でいくつかのカラーバリエーションを検討しました。


アオキ
もともとが宮さんからの「アウトドアシーンで使いたい」という要望から始まったこともあり、やはりオリーブグリーンは使いたいなと思っていました。

その上で、フライパンジュウはミニマリストの方からも好評なので、そういった方のお部屋にも馴染むモノトーンも欲しいと思いました。

宮さん
僕たちとしても、ユーザー目線で考えた時に汚れや焦げなどが気にならないダークな色がいいねということで、オリーブグリーンとブラックというこの2色を採用させていただきました。

アオキ
製造にあたって、苦労したポイントなどはありますか?


宮さん
ロゴの部分ですね。普通は袋の中央にロゴを入れることが多かったんですけど、ベルトの部分の細いところに入れたいというお話だったので。

通常通りの工程ですと、ロゴが歪んでしまったり剥がれてしまうので、先にロゴを入れたパーツを作成し、それを縫い付けるという、ちょっと凝ったことをしています。

アオキ
お手数おかけしてすみません。やはり僕も自分が使うことを考えた時に、道具はあくまで脇役で使う人が主役であって欲しいという考えから、中央にロゴは置きたくないと思ってまして。

使った人が「そういえばどこの会社の製品だっけ」と気になった時に目に入るくらいの位置にロゴを配置したいんです。そういう意味で、このベルトの部分に入れることができたのは、とても嬉しく思います。


藤田さん
さっき実際にフライパン入れてみましたけど、めっちゃ良い感じですね。

アオキ
フライパン乗せてみても良い感じですしね。

Sサイズを乗せたところ
Mサイズを乗せたところ
Lサイズを乗せたところ

宮さん
厚手のキャンバスを選んでいて、縫製も日本国内の工場でしっかりやってもらってます。個人的には、かなりガシガシ使い込んで、ガンガン洗ってもらえると嬉しいなと。


アオキ
たしかに、使いこんでボロボロになったらなったで格好良さそうです。



4.シンプルだから広がる用途

藤田さん
フライパンジュウって、実は発売当初はアウトドアでの使用を考えてなかったんですよ。アウトドアで使いやすいってことをユーザーさんから教えてもらえた形で。


宮さん
ええ、そうだったんですか?


アオキ
そうですね。お客さんが口コミで広げてくれたんです。


藤田さん

今回のこのTRIVET POUCHに関しても、シンプルな構造だからこそ使い勝手はかなり広がる予感がしてるので、フライパンジュウと同じようにお客さんから新しい用途を教えてもらえると嬉しいです。


宮さん

たしかにです。僕もフライパンだけじゃく、銭湯に行く時に服やシャンプーを入れて持っていけないかなんてすでに考えちゃってます。


アオキ
使いながらいろいろ試してみるのもの面白そうですね!本日は、ありがとうございました。


宮さん 藤田さん
ありがとうございました。




TRIVET POUCH
カーキ



TRIVET POUCH
ブラック



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