ツバメが幸せを運ぶってほんと?我が家の場合
5月の空を見上げると素早く空を切るツバメの姿を見かけます。
あぁ季節は春から初夏へと移り変わっていくんだなぁと幸せな気持ちにさせてくれるので、私はツバメが大好きです。
ツバメが巣をつくる家には幸せが訪れるという言い伝え
みなさんは古くからツバメが幸せを運ぶと言われているのをご存知でしょうか。
そもそもツバメは東南アジアからやってくる渡鳥で、春から夏にかけて日本にやって来ては人間の身近な場所で巣作りする姿が見られます。
繁殖活動のために来ているので、巣を観察しているとまもなく小さな雛が口を開けてご飯をもらう姿を見ることができるでしょう。
「そういえば」
夜主人と布団でゴロゴロしている時にふと話題になったのが、このツバメの伝承についてです。
何気なく「縁起がいいらしいよ」と私が口にしたところ主人が興味を持ち、手元のスマホで詳しく調べ始めました。
その間私は昔のことを思い出したので主人に向かって語りかけます。
あの、貧乏荒屋の実家にツバメが巣を作った時の話です。
貧乏実家にツバメが巣を作ったら
私の実家は南国の山深い田舎です。
標高が高い地域なので気温は天気予報表示よりマイナス5度が体感の過ごしやすい土地柄です。
本当に何もない田舎なのですが特産の茶畑や田んぼに囲まれているのでツバメの巣作りに使う建材には困らないでしょう。
あれは私が7歳、弟が4歳くらいの話。
今から26〜27年前のことです。
実家は田舎特有の広い敷地を有しており(亡き祖父名義)母屋・馬小屋を改造した父の仕事部屋・祖母の住む離れ(通称隠居)の3つの建物が建っていました。
そのうち私たち兄弟が1日の大半を過ごす母屋に黒い鳥がやってきました。
ツバメです。
私と弟はツバメが巣を作ってくれたのが嬉しくてずっと見ていました。
しばらくすると私たちに気付いたのか、祖母がやってきました。
私たち姉弟は嬉々として祖母にツバメが巣作りに来てくれたことを報告します。
この時齢70は超えていたであろう明治生まれの祖母は元気そもので毎日庭や畑を木の向くままに手入れしていましたが、膝が悪いためいつも杖をついて歩いていました。
ちょうど畑帰りの祖母はモンペ、長靴、作業用エプロンを身につけ杖をつきながら私たちがいる方へ向かうところでした。
いつもニコニコ穏やかな祖母。
ちっちゃくて丸いフォルムが穏やかな印象で近所の人気者です。
その祖母が軒先に建設中の燕の巣に近づいた次の瞬間
つい今し方まで祖母の体を支えていたはずの杖が軒先に向けられ
人家であれば今まさにベタ基礎を打っている最中の燕の巣(予定)にヒット。
抗議するかのように飛び交うツバメを余所に祖母はガシガシと巣を壊します。
初めは呆気に取られた私たちでしたが、あわてて祖母に抗議します。
「ばぁちゃんなんでそんなことするの!?せっかくうちにツバメさんが来てくれたのに!」
祖母はキッパリと言い放ちます。
「ツバメなんぞが巣を作ればベビがやってくる!ばぁちゃんはヘビが嫌いだしマムシは毒があって危ないから今のうちに来ないようにするんだ」
ゴリゴリに訛ったネイティブ発音は中々の圧で、私たち幼い姉弟は言い返すことができませんでした。
後に様々な場面で祖母vsヘビの壮絶な死闘が繰り広げられますがそれはまた別の機会にするとしましょう。
ツバメがもたらす幸運一覧
全て話終えると主人が吹き出しました。
そんなに笑うとこあったかな?と思って聞いてみると、彼の調べ物
つまり「ツバメがもたらす幸運」を読み上げてくれました。
・金運、商売繁盛
・豊作
・子宝、子孫繁栄
・家族の健康
もちろんスピリチュアルな迷信の部分も多いですので話半分に読んでいただきたいのですが、由来が結構まともな上に我が青木家に訪れた不幸を考えるとあながち迷信と笑い飛ばせない。
・金運→後に父の設立した事務所が倒産、借金、そして生活保護へ
・豊作→祖母が気まぐれで畑の耕作を放棄。食料自給率が低下する
・子孫繁栄→私には中々子供ができず、弟の結婚は無さそう、故にお家断絶
・健康→母の癌を筆頭に様々な病が家族を襲う…!
すごい。
ツバメさんすごい。
あながち昔から言い伝えられる縁起の良さ、本当にバカにできないかも!
今日もスイスイと空を舞うツバメさん。
あの時はうちのばぁちゃんがごめんなさい。
ゆるしてね。。。
そしてひとつ伝えたいのは、うちのベランダ、空いてますよ!
日当たり良好、風通し抜群、人の往来もまぁまぁあり田んぼも近くにある。
洗濯物はほぼ室内に干しているので御自由に営巣していただいて構いません。
もちろん退去時のお片付けなどすべてこちらで手配いたします。
どうですか?悪くないどころか条件を満たした超優良物件だと思いませんんか?????
ツバメさん、ぜひおまちしてます!
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