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吐露

ふと感じてしまうことがある。
自分は何者にもなれなかったんだなと。


仕事の日はそんなことを考える余裕もなく朝から晩まで働いて帰ってきたら適当に何かを食べて寝る。そしてまた仕事の繰り返し。何かを考える余裕も無いくらいには毎日に疲れている。

今ふと感じたのは何者になれなかった自分を客観視するとなんと惨めなのだろうと。SNSやYouTubeを見ていると世の中には自分より若いのに社会に貢献している人、地位と名声を手に入れている人、好きなことを貫いて成功している人。上を見たらキリが無いのかもしれない。けれどそんなことを考えると1日中暗い部屋で自分は惨めだ、何も努力ができない、ダメな人間だと自己暗示をかけてしまう。

多分これは嫉妬なのかもしれない。自分には無いものを持っていて羨ましいという。成功できる人はその嫉妬を努力に変えていけるんだと思う。けれど自分にはそんなことはできない。ただ嫉妬に狂いこんなふざけた拙い文章を吐露することしかできない。何一つ成し遂げたことがない自分。

何年か前にふと弁護士になりたいと思ったことがある。決して弁護士を甘く見ていたとかそんなことはなく当時は躁状態で「何か!自分は何かにならなければ!」という焦燥感に囚われていたんだと思う。

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こんなことをずっと調べてた。法科大学院の資料請求も本気で考えてた。
けれどいつの日かそんな夢は潰えた。

当時を振り返ると自分は弁護士になって誰かを救いたいという気持ちも多少はあったのかもしれないけど多くを占めていたのは弁護士になれば何者かにはなれるのではという自分への自己実現の為のものだと勘違いしていたんだと思う。今冷静になって改めて弁護士について調べてみると到底自分なんかでは届くことのない果てしないものなんだと感じている。

ふと考える。何者にもなれていない自分はどうしたら何者かになれるのか。そんなことをずっと考えている。これは覚えている。前にも感じたこの感覚。鬱の手前だ。



日の出前の空は少し暗くて冬を感じた朝5時半。今年の終わりももう近い。

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