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生きている青

黒を身につけなくなって、何年くらい経つだろうか。
昔は、特に冬、黒いニットやコートを着ることも多かったし、「痩せて見える色」という認識だったので店でもよく手に取っていたと思う。

ある時から、黒を着ていると気が滅入ることに気づいた。たぶん、ぼんやりしていたらわからないくらい微妙にじわじわと、なのだが、生体エネルギーが奪われている感じがするのだ。自分らしさが閉じ込められて社交性が硬直し、表面的にしか人と関われないようなモードになる。
思い返すと、黒を着ている時にあまり心から楽しめた記憶がない。

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すべて未発表、noteのみのエッセイです。

シェアハウスでゆるく共同生活をしながら、人生のあれこれについて小声でお話しするようなマガジンです。 個人的なこと、「これはシェアしたほうが…

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