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約10年ぶりに油彩に挑戦します!

こんにちは、画家のあおいうにです。
8〜9年ぶりに油絵を描こうと思っています。

私は藝大油画卒ですが、入学してすぐにあった油絵とテンペラ混合技法の課題以来まったく油絵具を使っていません。
もっぱらアクリル絵具です。(たまに水彩絵具も)
アクリルが好きなのは、乾きが速く、色が黄変せず、発色がビビットで、汚れても落ちやすく、油彩のようにも水彩のようにも描け、乾くと耐水性で、匂いもせず、火災もガスも発生せず、何処でも描けて、非常に便利だからです。
対して、油絵具は乾きが遅く(筆が速いので待てない)、経年劣化で黄変したりひびが入るし、色が濁りやすく、汚れたら落ちず、雨に弱く、匂いがきつくて頭が痛くなるし、火災や有害なガスが発生する場合もあり、非常に不便です。

では、何故今更そんな油彩を描こうと思うのか。
油にもアクリルを超えるようないいところがいっぱいあるからです。
まず、乾きが遅いから綺麗なグラデーションがつけられたり、ゆっくり考えながら描き込め、変化をつけられる。色の黄変に関しては、オイルの知識があればなんとかなります。発色は混ぜすぎると濁りやすいというだけで、混色の技術があれば防げるし、アクリルよりもより繊細で深い多彩な色合いが出せます。汚れや匂いには悩まされるとは思いますが、私の場合4月から住居とは別に17坪のアトリエを借りることになり、しっかり養生しているのでいくら汚してもいいし、広いので換気も十分にできます。

そこで、広いアトリエを借りたこの機会に油彩を描かない手はないなと思いました。
私はいつも筆が非常に速く、あまり考えず瞬発的に手を入れているので、100号が30分ぐらいで描き上がります。
でも、たまにはゆっくり時間をかけて一つの画面にじっくり取り組んでいくことも必要と考えました。

2020年度の公募やコンペが全滅だったこともその考えに至る一つの要因です。
(シェル美術賞、TARO賞、美術新人賞デビュー 、FACE賞、明日をひらく絵画に出展して全て落選しました。)

家は部屋が狭くて大きい絵が描けず、3年ぐらい100号の新作を描いていませんでした。新しいアトリエに移ってからは大きい絵をたくさん描いていきたいです。
いい作品が出来たらコンペにも出します。
コンペ入選者作品を見ていると、それなりの大きさと密度と具象性が必要なのかなと思いました。今後は具象も描いていきます。

10年ぶりの油彩は楽しみです!

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