【三国志正史】00曹操とその配下たちの記録を時系列順に整理する 前書き



はじめに

この回はただの前書きです。

『三国志』は読みにくい。時系列がわからん。


三国志の正史について調べるとき、もっとも基本的な資料は陳寿が書いた『三国志』になる。
3世紀に書かれた歴史書だ。

中国語(漢文)で書かれた歴史書なので、分かりにくいのも仕方ないのだが、ちくま学芸文庫から現代語訳が出ているので、内容が理解できないということはない。

しかし『三国志』は紀伝体。各皇帝の本紀にその時代の出来事が書かれたのち、重要な人物の伝記がつづく。すなわち伝記の集合体である。

そのため、各人物の功績は分かるけども、それぞれの出来事の時系列が極めて分かりにくいし、全体として何が起きていたのかも掴みづらい。

というわけで、今回は『三国志』を読みながら、その出来事を分かる範囲で時系列順に整理する。
ただし出来事の幅が広すぎるとわけわかめになるので、曹操周辺に限定する。

内容を整理しながら、それぞれの情報をどこから引いてきたかを書けばより良いとは思ったが、これがなかなか難しい。
今回はあきらめる。

曹操の配下に、いつごろ誰がいたのかも知りたい

曹操の周りで起きていた出来事を整理しつつ、曹操配下が加わった時期・活動していた時期なんかも調べてみる。
むしろこっちが本題かもしれない。

各回の最後に、その時期の曹操配下リストを作ってみる。
信ぴょう性はかなり疑わしいものが出来るはずだ。

参考資料

『正史 三国志』今井真・井波律子・小南一郎訳 ちくま学芸文庫

基本的には武帝本紀をベースに出来事を追っていき、各伝や裴松之注で補っていく。
裴松之注のうち、『世語』と『曹瞞伝』は基本的に信用しない。

手元で参照するのは『三国志』だけだが、その他の史料をオンライン上から孫引きすることもあるかもしれない。

曹操の時代は後漢末期なので、本当は『後漢書』を参照すべきなのかもしれないが、手に負えないので今回はあきらめた。

『三国志地図』東光書店2019

郡県の位置を詳細に記した地図。
ネットで買える。定価800円(税抜き)也。
郡県の位置はすべてこの地図で確認した。位置が分かるというのはとても大事。

おわりに

おそらく、書いている本人以外にはさほど興味のない情報の羅列になると思いますが、万が一読んでしまった場合、内容をあまり信用しないようお願いします。


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