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アラフォーおしゃれ旅

光野桃さんの「おしゃれの幸福論」を読んだ。占星術の太陽星座(人格の主な側面、後天的に獲得されていく個性を表す)と月星座(持って生まれた「素」の自分を表す)の話から派生して、自分だけの「月のワードローブ」(妻や母や娘といった役割から解放された「素」の自分が感じる喜びや希望をおしゃれによって見つけ、取り戻すことで、より自分が好きになるワードローブのこと)を作ろう!というのが楽しい。クローゼットを整理し、もう着たくないもの、今は着る気分じゃないものなどを仕分けし、好きな服だけでフルコーデを3セット作る。そこから自分らしさを発見していく、みたいな話が印象に残った。

早速試してみて、着たくないものを処分する所まではできたものの、では今着たいフルコーデは?というと、家事育児仕事の日々に追われるアラフォーなのでアンテナが鈍っていてハテナ...という感じになってしまい、手が止まっていた。その後、「美輪明宏のおしゃれ大図鑑」を読んで、おしゃれへのトキメキみたいなものを思い出しつつ、これはちょっと第三者の客観的なアドバイスがほしいなと、重い腰をあげて、顔タイプ診断に相談に行った。数年前に骨格診断とパーソナルカラー診断を受けて、とても良かったのでリピート。正直顔タイプ自体は自己診断でもそれなりにわかる顔立ちなのだけれど、それよりも信頼できる木村さんのアドバイスがほしかったのだ。

結果は大満足。こんなイメージにしたいというのが膨らんだので、帰りにGUで試着しまくり色々買ってみた。ラベンダー色のニットは冬も明るくて素敵。いつもより少しだけ細身でシルエットがキレイめなパンツも購入。半年近く伸ばしっぱなしだった髪も美容院できれいにしてもらい、街をぶらぶら久々のウインドウショッピング。木村さんのアドバイスを受けて、これまでほとんど目を向けてこなかった、靴やカバンなどの小物を見て回る。靴は近年スニーカーしか履いていなかったが、バレエシューズやローファーなどをどんどん試着。全身カジュアルなので、靴だけでも少しキレイ目にすると確かに全然印象が違う。ただ、靴の色味が決まりきらない。真っ黒もなんか違うし、とはいえラメ入りゴールドもかわいいけれど派手すぎて足元だけ浮いてしまう。道ゆく人が履いてた白い長めのゆったりしたパンツに茶色のローファーがかわいくて、そんなのを探す。

そうして、イメージに合う白いコーデュロイのワイドパンツとローファーを見つけて試着。すごく惜しい所までは行った。方向性はいいのだけれど、パンツは少しワイドすぎるし、ローファーは少し濁ったオリーブみたいな色味が引っかかる。少し迷ったけれど、結局先日買ったGUのパンツもシルエットはいいけど、試着の時から気になっていたが長さが少し短く、やはりそれがどうしても気になるので、色違いで2着買ってしまったけど、返品しようかなぁと思ったのである。色違いで買うと大体こういう事になる。今回もここで買ってしまうとまた返品コースになるなと、パンツと靴はグッと我慢し、いつも定番の白とネイビーのボーダーシャツの秋冬版といった感じのボーダーニットと、ラベンダー色のニットに合わせたい、紫が入った寒色チェックのロングスカートだけ買った。

これで、ラベンダーニットのフルコーデはできた!あとはどこかで、白くて太すぎないゆるめで長めのパンツと、茶色のローファーを探すぞ!と欲しいものが明確になっていった。このターンに入るとファッションはとてもワクワクして楽しい。なかなかそこまでファッションに向き合える余裕がなく、そういうターンは時折しか訪れないのだけれど、おしゃれって気持ちをガラッと変えることができる魅力、魔力があるよなぁとしみじみ思った。

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