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800字レジュメ/20221126sat/140「両子寺方面」

本日はレジュメで御免。

快晴、暖か、モンシロ、モンキチョウが交差して飛ぶ、畔にはタンポポ、紫色のオオイヌノフグリ、まるで春だ。河原の藪から大きな鳶が、翼を広げる姿は二メートル弱。立ち止まる。鳶はぼくの頭上を、ゆっくりと旋回する。向かい風に乗りあげ、またくるりと追い風に乗って滑空。それをくり返す。五分ほど時間をかけて自らの威厳をぼくに見せつけ、去っていく。

右手の川に浮く鴨の家族、海手から飛んできた一羽が川面に着水すると、周りから鴨が集まってくる、まだまだ沢山いた。対岸から張り出した木々の影からも移動してきた。数える。三十一羽。前を向くとこんどは左から雀の群れが横切る。顔面が蚊柱のような虫の群れに入って思わず息を止める。

対岸に張りだす森は浄土宗の寺の敷地の木々だ。紅葉は鮮やかで、それはまるで巨大な盆栽のように見える。左では麦畑を耕すトラクター、掘り返された畑に三羽のカラス、気になって観察する、一羽が小指ほどある肥えたミミズをくちばしに咥え飛びたつ、それを奪うように二羽が飛び立って追いかける、一羽は遠くでミミズを嚥下させる、中洲は赤く紅葉、

夕暮れ、中学校から金属バットの軽い音、まだ声変わりしない高い声、

十字路に新たにコンビニが、首を傾げる、二百メートル先におなじ系列があったはずだが。行ってみる、やはり移転だったか。

緩やかな坂道になった県道を直進する。立ち止まる、左手に太陽光パネルを高くしたその下に植木の培養か。賢いやり方だと感心する。がよくみると太陽光パネルでない気もする。

国東半島の屋根である両子寺方面へ走る、残念なオブジェを発見、動画のネタに良さそうだ、谷に架かる橋を抜ける、色鮮やか枯れ木が目立つ、陽が落ちる、急に肌寒くなってくる。帰ろう。折り返す。

焚き火、月だ。あれは三日月か、ググる、二日月(ふかづき)という。明日が三日月らしい。身体は冷たくなる。週明けは寒気か。風邪を引かねばいいが。

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