ガールフレンド

10月の酔っぱらいたちが、
四つ葉のクローバーを探して、
3人のアミーゴスたちと騒いでいる頃、
私の言葉は舌を滑り、
彼女の夢は手をすり抜け、
終電は、地球とは逆方向に転がり出した。
木星よりもずっと、
遠くの彼方で、
2人は靴をなくし、途方に暮れている。
しかし、この果てしない距離は、
私にとっては好都合だった、
彼女を近くに感じていられたから。

私はある森を思い出していた、
それは子供の頃、
仲間たちと駆けずり回った場所。
架空のインディアンとの死闘から、
幼いカウボーイたちが学んだのは、
最後には目的もわからなくなるってこと。
今、彼女を見つめている、
帰り道をなくした、そのいたいけな足を。
彼女の眠りが吐息を伝って私に伝染する。
経験に侵された私たちは、
無垢にはけして戻れない、
死でさえも、その掟を破ることはできない。

時間を止めて、
岩山を登っていき、
頂上から静まり返った街を見下ろすとする。
人もビルも小さく、
落ちていく雨粒も、
信号も車もすべて止まっていて、
2人は手を繋ぎ、
青空を泳ぐ神になった気分で、
現実と空想の間に、もう一度だけ横たわる。
たった一瞬でも、
腕に彼女を抱いた瞬間が、
幸福であったことは、永遠に変わらない。

やがて、朝日が差し込み、
彼女の柔らかな肌に腰かける、
その美しさはけして忘れることができない。
しばらく眺めていよう、
私のやり方で、
身をかがめ、ひっそりと。
彼女の髪の香りが、
空気中を舞っていると、
私はもはや嘘などつけなかった。
今、あらゆる意識の中で、
無垢なる物とは、
彼女と、私の瞳と、ただそれだけ。

あの時、あらゆる意識の中で、
無垢なる物とは、
彼女と、私の瞳と、ただそれだけだった。