青井

Twitter:@aoirostk 音楽とともに在る思い出語りを中心に日常のこともつらつらと。 多岐にわたって書き記す場所。 落ち込む日も最高の日にも温かい「おやすみ」を言えますように。

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マガジン

  • 私と音楽

    私の人生に寄り添ってくれた音楽と、自分自身の体験談。記憶を追いながら書き散らしたもの。

  • 好きなもの

  • とりとめのない

  • 日常

最近の記事

小さい頃に見た流星に敵う空を

いつかこの記事を、父親に見せる日が来るのだろうか。 私の人生を語る時、絶対に外せない登場人物として父がいる。 本人には言ったことはないが、世界で一番尊敬しているし、畏怖の対象でもあるし、なんというか良い意味で複雑だ。それなりに生きた今の私や妹のことも、いまだにまるっと子供扱いをする。それこそ「親にとっては幾つになっても可愛い子供」という言葉がある通りで、自分でいうが父には大きな愛で包んで貰っていると思う。 そんな父が、今年に入り大病を患った。 家でうずくまって動けなくなっ

    • いつかまた出逢えた時は今度こそ海に行けたらいいね

      大人の恋愛がダメになるのは、いつも腰が重いからだ。 私が好きな漫画に出てくるセリフである。 夏は人を惑わす。いい方にも悪い方にも。でも理由なんてそこにはなくて、ただ「夏だから」といって全てをさらっていってしまう。私の人生において、夏は魔法のような季節で残酷で夢みがちな時期だ。どの季節になっても「夏になったらさ、」なんて人と約束をしてしまう。大抵叶わなかった時の理由として、私も相手も結んだ約束を忘れてしまっているか、はたまた疎遠になってしまったかの2パターンがある。大抵後者

      • フラミンゴに連れて行ってもらった世界旅行から2年が経った

        私が生まれた年に、九龍城が崩壊した。 いや、正確には1994年あたりだから、私が3〜4歳の頃にしっかりと取り壊されてしまったらしい。その事実を知ったのは、高校生の時の倫理の授業中、先生と同級生の雑談の中だった。 小学校低学年だっただろうか。図書館にやたらと通っていた時があった。私が通っていた片田舎の町の図書館には、だだっ広いグラウンドが隣接していて、いつも友達とそこで遊んでいた。外で遊ぶの半分、本棚を片端から読むの半分、どっちも好きだった分いつも悩みながら「今日はお外であ

        • 金木犀

          甘い香りがした。 ちょっとずつ肌寒くなってきて、朝晩寝難いこともなくなった。季節の変わり目によく体調をくずす私は、例に漏れず夏から秋の変わり目に体調をしっかりと崩して、布団に横になる日が続いた。仕事に行きがてら、布団とパソコンに向かう日々。 体調も良くなってきたつい先日のことだった。朝仕事をするために足早に駅に向かっている時にふと甘い香りが鼻先を掠めた。 金木犀だった。 一気に私の体の中を秋が駆け巡る。短い秋という季節を目一杯感じさせてくれるその香りが、幼い頃より大好き

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        記事

          人がいつまでも孤独な様に

          何度か記事にしている通り、好きなものが多い私の最たる趣味が音楽を聴くことだ。幾度となく背中を押してもらったし音楽に救われる経験を何度もしてきた。そんな中でも隣り合わせの友人たちがいて、それぞれのフィールドでやれることをやっていて。それがとても格好よくて、眩しい。 小さい頃から人と関わることが好きだった。 学生の頃はバスケ部でチーム競技だったし、人と一緒にいることが好きだったし、高校でクラスが変わってもつるむ人間も多い方だった。社会に出て、東京へ来て、ここが今までと違うとふと

          人がいつまでも孤独な様に

          一等優しいおやすみをあなたに

          くどさが目立つんなら、説明口調が抜けないんなら、面白くできないものか。 いつもの公園で、昼下がりにおにぎりをかじりながら私の文章についてボーッとかんがえていた。仕事の昼は必ず公園で食べると決めている。今日は風がごうごうと吹いていて、途中からおにぎり食べてるのか自分の髪の毛食べてるのかわからなくなるくらいだった。自分の日々の備忘録として綴るのもいいけれど、うーん。趣味の話をかます?また独りよがりだなあ、と悶々。 数日続けてきて、ちょっとずつ読んでくれた人からぽろぽろと言葉を

          一等優しいおやすみをあなたに

          レコードのA面B面のような人生を

          仕事のお昼休みのときによく、今日は何して過ごそうかなあと考える。 晩ご飯はそこそこ適当に、帰ったら何観よう。何聴こう。ひとつにはまるとそればかりになるからちょっと違うものにも目を向けたいとふと考えつつ、帰りがけに買うもののメモを起こしていると、先日綴ったメモを見つけた。 昨夜、叔父から唐突に電話がかかってきた。父方の兄弟の中で一番仲がいいと言っても過言ではないくらい可愛がってくれている人である。 「なあ、音楽好きなあおいに込み入って頼みがあるんだ」 昭和でヒットを飛ばし

          レコードのA面B面のような人生を

          眠る前の麦茶とクーラー、夏の終わり

          日記っぽいものを綴り始めて、三日目。 元々描くことも綴ることも好きな性分で苦ではないけれど、忙しくなってきたり日々の生活をこなしていたりするとたまに置いてけぼりにしてしまう。 そんな時、決まった魔法みたいな言い訳がある。「忘れてた!」さすがにちょっと白々しい感じだ。もう使いたくないな、と思っていたところで。だから短くてもいいから、毎日それなりに綴っていきたい。書き出せばなんとでもなると思ってる。言葉が出てこない日も、言葉が溢れてどうしようもない日も。 休みの日には一日一冊

          眠る前の麦茶とクーラー、夏の終わり

          好きなものは好きな時に好きと言っておこう

          今日も今日とて好きなものと共に暮らしている私は、最近ドラマを観ることにハマっている。 昔の自分だったら絶対に観ないであろう話の筋書きにもどかしい思いをしては身悶え「そっちかーい!言わないんかーい!」と何度もテレビに突っ込んでいる。すれ違いのラブコメもので、主人公のヒーローがなんともうじうじしている。ヒロインもところどころずれている。2人とも合理的に考えられるのに、肝心の目を合わせて話すのを忘れて何も言わなかったりする。あー!私がそこにいたらびっくりする話数で抑えられるのにな

          好きなものは好きな時に好きと言っておこう

          欄干伝いに心と足取り弾ませて

          先日文鎮となっていた私であったが、本日は様子が違った。 早起きして野菜たっぷりのスープを作り、洗濯を終え、その間にシャワーも浴びた。しっかり化粧をすれば、自粛期間で手を抜いていた顔が少しだけ垢抜けて見えた気がして随分と気分がいい。文鎮ではなく人らしくなった瞬間だった。 あらかた家事を終え、身なりも整えた。準備が整いドアノブに手をかける。 夏日の名残が香った。この時期が好きだ、夏の終わりは幼い頃から変わらず好きである。 ついこの間、アンナチュラルを見終えた話を綴ったが、そ

          欄干伝いに心と足取り弾ませて

          紙を押さえる文鎮の方が仕事をする

          「雨だから」と思ってビーサンをひっかけ、写真を撮りに出かけた。 どこへ行こうか。16時に郵便物の受け取り指定をしてしまったためそれまでに帰らないとならない。iPhoneの電源ボタンを小気味よく押した。13:23。ささっと沿線を歩くことにした。 それならば、と。近場で閉園してしまった遊園地があったのでそこに出向いてみた。好きなミュージックビデオに出てきた場所であり、自分自身も馴染みのある遊園地だった。「夏だし!」「楽しいことがしたい!」と毎年乗り越えてきた私にとっても、おそ

          紙を押さえる文鎮の方が仕事をする

          青い私と美味いビール

          「ちゃんと美味い飯食えてんのか」 少ししゃがれた声が電話先で優しく響く。脳裏に浮かぶ笑顔はいつもどおり快活で、豪快だ。 私の父の昔からの口癖だ。今日の飯はどうだった、とほんの少しの心配も含めてよく鼓膜に届いたものだった。いつも濁して「うん」と答えるのが癖になっていたのが後ろめたくて湿っぽい。 東京へ出てきて9年目。ワンルームへ引っ越した当初は期待に胸が膨らむばかりだった。あの頃はとにかく青くて、待ち受けている苦労や後悔、様々な試練に物怖じなどしていなかった。今では狭いと感

          青い私と美味いビール

          せめて遠くで祈らせて。

          アンナチュラルを、今更観終えた。 2年前に放送されていたドラマで、確か当時もドラマ好きの方もそうでもない方の間でも大人気となっていた作品だったのを今でもよく覚えている。私の悪癖のひとつで、「好きそうなものメモにメモしたことは忘れてしまう」というものがあるのだけれど、例に漏れずしっかりとメモしていた。「アンナチュラル、観ること」と。我ながら読み返しても興味が1ミリたりとも出ない文章である。当時私生活でも慌ただしいことがあり時間を搾取されていて、なあなあになる閲覧時間に萎えて脱

          せめて遠くで祈らせて。

          私のこと。

          自己紹介も兼ねて。 青井:青色が好きなので。 出身は関東の片田舎。しかし幼少期はもっと北の地で生活したこともあり、自身の感性はそこで育てられたものと思っている。現在は都内在住、普通のお仕事を普通にこなす平凡な毎日。 幼い頃より自分の興味が赴くまま、どちらかと言えば器用な手先を使って色々なものに手を出す。そのうち、絵を描くことと文章を書くことはやめられず、今に至る。今は自分の時間ができ始めたので、文章を使って自分の感性を表現したいと思い多くの方々の目に触れればと思い再び綴

          私のこと。

          はじめまして、青井と申します。

          登録して半年、書こう書こうとなんども筆を執り置いてを繰り返して漸く。 とても便利な「ノート」を見つけ、意気揚々と抱いて真新しいボールペンを握った時の気持ちによく似ているのですが。如何せん何を書き、機能を使ったらいいのかまだまだわかりません。様々な「ノート」を拝見して勉強できたらと。 チラシ裏の走り書き程度の、右肩上がりの文字で失礼します。 自己紹介もそのうち書き記すことができたら。どうぞ、よろしくお願いします。

          はじめまして、青井と申します。