創作 「いない人」
”成功した人”が高らかに謳う、「自分の軸をもちなさい。他人の目を気にしているからいけないのです。」
そうか、じゃあこの「いない人」であるという私の感覚も、他人の目を気にしている私が悪いんだ。私が勝手に周りの人の考えていることを読み取って、気に留めないほうが賢明なことを勝手に気にして勝手に溜めこんでしまったことが一番の問題なのですね、なるほど。
”尊敬される人”が説く、「社会の中で役に立つ人になりなさい。人脈を大切にするのです。」
そうか、たしかに周りの人とつながりを持つことは大切だ。やっぱり私が「いない人」に分類されても、それは周りの人にとってそのほうが合理的で人間関係を築きやすいからですよね。それなら、私も「いない人」とされたとしても、逆手にとって「いる人」になれば解決しますね。それに、私だってもっとたくさんの人とつながりをもつためには、「いない人」を生み出しているかどうかなんて気にしている暇なんてないですよね。やっぱりそうか。
あれ、「いない人」なんて、いたの?想像上の生き物?
それとも、そんな人はじめからいなかったんじゃないのかな?
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