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感情の行方



卒業式を経て友達が旅立つのを見送ることが多くなり
なんとも言えない感情と戦っている。

誰かに会うたび最後という文字が頭の中を邪魔してくる。最後だなんてことはないと自分に言い聞かせている。


先日朝からピクニックをして、その帰りに車に乗った時に、何を話すわけでもなくその空間に涙が出た。
それぞれ、きっと同じ感情だったのだと思う。
いろんな思い出が走馬灯のように流れた。
こんなに幸せだったんだ、こんなに幸せを共有できていたんだ。なんて、そんな言葉でも片付けられない日常があった。


その車の中での会話で「今のこの感情も何週間後には忘れてしまう。同じ気持ちになれないのが悲しい」と。「それぞれのこれからを応援しているけど、それぞれがそれぞれの環境に馴染んで、この日を恋しく思わなくなってしまうだなんて考えると寂しく思ってしまう」だなんて恋人のような会話をした。


でも、その通りだった

応援している。これからもそれぞれの道で安心安全に飛躍していきたい。でも、どこか寂しい気持ちが隠しきれないでいる。

私たちはきっとこの感覚を忘れないでほしいと。忘れたくない。と思えるほどの友情になっていた。
これ以上にない空間というものを知っているはずなのにそれがいつか上回ってしまうのではないかと。そんな妄想をして寂しくなっているのだ。

そんな会話をしながら涙目で恥ずかしくなって笑い合った、本当に素敵な4年間だった。
寂しい気持ちもあるけど、何よりこれからも会えるような関係性であれればこれ以上の幸せはないなぁと。


見送った背中がやけに美しくて逞しかった。
どうも有難う!!!


またね


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