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詩 わたしのくちびるから

わたしのくちびるから漏れた気持ちが

ただの音になって

風に紛れて消える

背の高いあなたが体を傾けて

その音を聞こうとしている

夏に焼けたあなたの腕にそっと触れ

黙って首を振る

あなたの言葉を聞きたい

あなたの目に浮かんだ物語を聞きたい

小雨くらいならかえって気持ちいいから

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