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ロックンロール童貞は鳴り止まない!


私は18歳の時にモテるイコール洋楽を聞くという、今考えると、とてつもなく恥ずかしいマインドの時期があった。

だから近くのレンタルCD屋さんに行ってビルボードチャート音楽ヒットチャートを片っ端からレンタルした。

というか、洋楽のCDを、わざわざ女の子のいるレジに行って無造作に置く。
『カッコいいぜ』って思っていた。

レジの女の子『毎度ありがとうございます。』
『お客様のレンタルされるのは、ランディーエムシー、リックアストリー、ブラックボックス、バナナラマ、マドンナ、ジョニーワトリー、以上6枚ですね』

僕『ヤーマン〜!』

レジの女の子『はい!?』

僕『あ、いや はい はい!そうです!

このやり取りの女の子の質問に対しても『ヤーマン〜!』返しは完全に間違っているし、モテたぁいんやぁマインド、魔術のせいだと思っている。(レゲエ的にも間違った返事です。)

僕のイメージはこうだった。

レジの女の子(ショートカット&メガネ&巨乳)
『お客さん洋楽好きなんですか?』
『わたし、、洋楽って、どんなの聴いたら良いか分からなくて、、、。』
『もし良かったらオススメ教えてくれませんか』
『あの、、照、、』
『あの、私もうバイト終わるんで、駅前のファミレスとかで教えて、、』
『欲しいな。。』(口半開きの上目遣いで!)

『ヤーマンかまわんよ』

洋楽を効く!この一択で、こんな感じに行くと思っていたのだから、、。
童貞のイマジネーションは宇宙より広大で、科学では解明できない事だらけである。

顔を真っ赤にしながら、逃げる様に家に帰って早速テープに録音して聞きまくる。
なんせ、もっと洋楽を聴かなければモテないのだから。
しかし、、元々80年代アイドルソングで育った僕は、洋楽が全然入ってこなかった。
何度聞いても良いとは思わない、ランディーエムシーなんで吉幾三ではないか。。。

全然しっくりこない、、、。
ノレない、、、、、、。

当たり前だ、女の子にモテたいから洋楽を聴くと言う作業なのだから。
そんな風にレンタル屋に行き、カッコつけてCD貸り、テープに録音して全然聴かないって言う、不毛な時代が私にはあった。

それから、ひょんな事でスケートボードに出会い、毎晩スケートボードして、朝までスケートボードビデオを見てたり、映像に映るアメリカの文化や音楽に興味を持ち始めた。

コレも今思うと、アメリカ×カッコイイ=凄くモテる!の方程式を私の童貞コンピュータが割り出した要素は否めない。

そんなこんなで、スケートボードにハマって、いっぱいスケートビデオを見た。
スケートボードをしている時は自然とビデオで流れるBGMが僕の頭に流れた。

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それから1年ぐらい経ち、仕事の都合でボロアパートを引っ越しすることになった。
部屋を片付けていると、ホコリをかぶったテープが出てきた、テープのタイトルは『90サマーザUSA夏の思い出』うむ、僕がレンタル屋さんでしこたま借りた洋楽が詰まっているテープだ。
(ちなみに90年の夏の思い出はほぼ無いので嘘をついているし、タイトルに夏を2回入れてるの所から考察すると、迷走した夏だったのだろう)

懐かしくなって聞いてみると最初に聞いた時と印象が全然ちがうなぁ。
ええ!
ランディーエムシーめっちゃかっこええ!!
ビースティーボーイズやばぁ〜〜!!
今考えると、これが本当の洋楽との出会いだったのかなと思っている。

それからブラックミュージック、ハウス、テクノ、レゲイ、90年代に刺激を受けたクラブミュージックを聴きまくった。
(クラブにも大いに通って、モスコミュールを飲んだ)
そして、おっさんになった今でも音楽は大好きです。


しかし不思議なことに、今まで一つ聞いてなかったジャンルがある。。
それは『ROCK』
音楽の中で切っても切れないジャンル。

なんで聞かなかったのかは分からない、でも、この歳になって、まだまだ楽しめる音楽のジャンルがあるのは本当に幸せだと思います。


今年、おっさん、ROCK 始めます!! 

とうとう、今までモテなかった謎が解けた。
多分コレがモテるための最後のピースなのだ!!

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