見出し画像

第壱話 人類カレー化保存計画 (長編妄想)

皆さん こんな経験ないでしょうか?
白い服を着てる時に限ってカレー食べたくなる。

私も白い洋服を着た時には、決まってカレー屋に足が向いているし、そして洋服にカレーが飛び散る。

これはマーフィーの法則では無く。

人類カレー化保存計画なのです!

『え、何言ってるの?』
勿論そうなると思います。
この時点で『なるほどぉ〜っ』てなってたら、
貴方はカレー新人類です。

じゃ、もう少し分りやすく説明します。
これは僕の体験談長編妄想に基づく話から始まります。

それは夏の暑い日、、、。

白いTシャツを着た僕は、例のごとくカレー屋に向かっておりました。

早速、大盛りカレーライスをオーダーし黙々と食べいそしんでんでおりますと。

『うわっ。』
私の純白の洋服にカレーが飛び散ったんです。

その瞬間、少しスローモーションマトリックスになった感覚を覚えてます。

さばく

見渡す限り広がる純白な砂丘。
ターバンを巻いた私がラクダから降りて、おもむろに砂漠の砂を両手ですくいあげる。

よく見ると、その砂は私の手の中でキラキラと光だし、純白のライスに変わっていく。
『え、ライスやん。』
まさかと思い砂漠を見渡すと、そこに広がるのは広大な砂漠では無く広大なライス。

『なんじゃこりゃ!』
私は疑いながらもそのライスを口に運んだ。
『しかも炊きたてではないか!!』

私が手についたライスをむさぼっていると、ある異変に気づいた。

『おや?』
『ライスの砂漠の向こうに大きな山脈がある』
『あのふもとに集落があるやも知れぬ』
『行ってみよう!』

早速ラクダに飛び乗り山脈の方角へ急いだ。

しばらく走ると、ある違和感に気付いた。
さっきまで遠くに見えた山脈が凄く近くに見える。
『まだそんなに走ってないのだか。。』

ムム、と言うか、、どんどん近づいてきている。

ラクダが小刻みに震えているのが私の体に伝わってくる。

『えっ!』
『山脈に見えてたの山脈じゃ無く大津波!?』
『これ。。』
『いやいや、待って。。』
よく見たら、大津波やなくて大カレーおおカレー!!!!?

純白のライス砂漠に、山脈サイズの大カレーがこちらに向かって襲い掛かって来ている。

ゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォオオオオオ!

黄金に輝く大カレーが荒々しく、そしスパイシィーに私もろとも広大な純白のライスを飲み込んでいく。
その光景があまりにも奇麗で目を奪われているとと。。。
大カレーに飲み込まれた純白のライスが徐々に自分の白いシャツに変って行く。。。

そう、私は白いシャツを着る事によって自分をライスと見立て、そして自らカレールーを浴びにいっている。

カレーがかかったのでは無く、カレーをかけに行ってる。

いや!かけさせて頂いている。

みずからカレーライスになりたかったのだと。

電撃が走り、全てを悟りました。

その日頂いたカレーライスは言うまでもなく食べているではなく、生まれ変る感覚。


これぞ 人類カレー進化論

全ての人類は知らず知らずのうちに本能として、カレーライスになろうとしている。(諸説無し)

私はこの広大なガラムマカマトリックスシステムに気付き※福神漬け赤い薬を食べる事にした。

※映画マトリックスをご参照ください。

さあ、貴方も福神漬け赤い薬を食べ。
白い洋服を着てカレーライスを食べに、いや、
我がカレーライスに目覚めるのです。

救世主カレーライスよ。
人類カレー化保存計画を遂行するために立ち上がるがよい。

あさ!救世主カレーライスよ選びなさい。

福神漬け赤い薬
それとも
ラッキョ青い薬


※追記
この記事は一度ご縁があり、雑誌BRUTUSブルータスのカレー特集の際に、編集さんへこの記事を提出した所があります。
無論ボツになり、その後一切連絡が取れなくなりました。
多分あの編集の方は エイジェント・スミスラッキョを食べていたのだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?