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読書メモ 夜に星を放つ

みなさんこんにちは。
やよいです。
最近読んだ本のご紹介です。

署名 夜に星を放つ
著者 窪 美澄

2022年直木賞受賞作を読みました。
タイトルに夜と星という言葉が入っていて、美しい夜空を連想して「素敵なタイトルだな」と思いました。

5編の短編集で主人公の年齢や設定は違うけれど、どの作品も心の奥に寂しさや満たされない想いなどを抱えている点が印象的で、読みながら心にじんわりしみるような感覚があった。


それぞれの内容をネタバレしないように気をつけながら書いてみます。

真夜中のアボカド
30歳を目前に婚活アプリを始めた女性。双子の妹を亡くし、妹の恋人と月命日に二人でご飯を食べる。恋人と妹の恋人の間で揺れる心を描く。


銀紙色のアンタレス
夏休みに祖母の家に遊びに行く少年。海に行き、たくさん泳いで楽しんでいると赤ちゃんを抱いた女性を見かけた。彼女の事が気になる少年。
し数日後に少年の友達がおばあさんに会いたいと泊まりにやってきた。高校生の二人はどことなくお互いを意識しながら、夏の遊びを楽しんでいる。二人の間で揺れる少年の心。


真珠星スピカ
主人公はいじめを受けている中学1年生の女の子。交通事故で母を亡くし父と二人暮らし。母の幽霊が家に現れるが、父には見えていない様子。娘のそばで見守り料理のアドバイスなどをしている母との不思議な暮らしを描く。


湿りの海
離婚をして妻と娘と暮らしていたマンションに住む男性。隣に引っ越してきた母と娘のことが気になるように。偶然近くの公園で会った事を機に交流がはじまる。毎週末に会っていたが、突然変化が訪れる。

星の随に
父の再婚相手とその連れ子、そして父と再婚相手の子供と一緒に暮らす小学生が主人公の話。父と再婚相手への埋まらない心の溝と母への思いに少年の心は揺れる。


私は「銀紙色のアンタレス」の高校生の甘酸っぱい恋愛と「真珠星スピカ」の最後に出てきたまさかの展開がが好きです
☺️

タイトル画像説明
視覚障害の皆さんへの解説です。
夜空にたくさんの星が瞬いている写真です。星が集まっている部分は白い煙のようにも見えます。
みんなのギャラリーから写真を使わせて頂きました。

最後までお読みくださり、ありがとうございました♪
みなさんへの感謝と幸せを願って心のなかでハグ
🤗

#読書
#夜に星を放つ

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