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スポットライト


1.

黄色の歓声が
君を包み込んで
眩しいはずだった
少しも目をそらせなかった

光が途切れて
点滅する中で どんな表情をしてるんだろう 
見えたところで 目は合わなくて

君の観客の一人でいるのをやめよう
次は私の番だ
舞台にあがって光を浴びよう


2.

スポットライトは眩しくて
その下に立って初めて気づく
誰がいるのか分からないほど
鮮やかな光に紛れる

歌い終わって知る
諦めてから気づく
君はずっと
見てくれていたんだね

もし、いつか話せたら
君に何を伝えよう
この声に気づいてくれて
本当に、ありがとう

この歌で最期だね
覚悟するのは一度だけでいい
振り向いても君はいない
ずっと先の方にいるんだろう


君の観客の一人で居続けよう
私も同じ場所で歌い続けよう
いつか、が来なくても
今日も光はそこにある


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