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学校見学⑤ 森のようちえん

こんにちは!デンマークに留学中のきりです!

今回は、デンマークの森のようちえんに見学にいってきました!

森のようちえんとは?

森のようちえん。その名の通り、野外での自然体験活動を軸とした幼稚園です。

今回訪問した園は、森に囲まれていて、外に出るとすぐ目の前はビーチという自然にかこまれた幼稚園でした。

園児数30名、教員数6名という小さな園。
基本的にはずっと外で活動することになっているそう。
夏や晴れた日には、お絵かきなどの活動も外にある机で実施します。
(訪問した日は、雪が降っていたため室内での活動もいくつかありました。)

アセンブリー

外にある小屋で集会が毎日行われています。
見学した日の内容は、
・一日の流れの話
・クリスマスにちなんだお話
・デンマークの伝統的なクリスマスの人形(毎日園児に渡す。次の日その園児がまた持ってくる。ということをしているそう。)
・歌
というようなものでした。

3歳から5歳の子まで、みんな集中して先生の話を聞いていました。
このアセンブリーで特に印象に残ったことは、先生が子どもにたくさん問いかけをして、子どもがそれに対して意見をたくさん発言していたことです。先生の質問に対して、みんな手をあげて意見を発表しているすがたをたくさん見ることができました。

お昼の時間には先生が部屋にある、ぬいぐるみや家、おもちゃなどを使って即興のストーリーテリングをしていました。
このストーリーテリングのあとにも、子ども達はたくさん自分の考えなどを共有している様子が見られました。

自由遊び時間

アセンブリーが終わると自由遊び。

この園には、Free Play Timeという自由遊びの時間が多く設けられています。
遊びは、子どもたちの能力を伸ばし、挑戦する上で重要な役割を果たします。子ども達の遊びや活動には、学びや想像力、アイディア、交渉力など、子ども達の成長にとって重要な経験がつまっています。自由遊びの時間は、大人から干渉されることなく、自由にあそぶことが出来ます。
大人は、子ども達の遊びを日々観察し、振り返ることで、子ども達が遊びを通して身につける学習や能力の土台をつくることをしています。

年齢関係なく、元気に外で遊びまわっていました。

園のなかには、大きな木がいくつも。
日本では危険と言われてしまいそうな環境かと思いますが、のびのび遊んだり、走り回ったりそりに乗ったりしていました。

園内に大きな木がたくさん!

外での自由遊び時間は、先生のほとんどが外にいました。
先生から子ども達に何かしようというのではなく、子ども達が自由に遊び、危険がないよう見守っているようでした。

プログラム

年齢ごとのプログラムも存在します。
5歳は、スクールクラスと呼ばれ、来年から学校に通うため小学校の生活になれるための準備が行われています。
スクールクラスの部屋には、アルファベットや数字の表、時計などが置かれていて、小学校がイメージできるようなプログラムとなっているそうです。

会議で、年・週ごとの予定や目標が事前に立てられており、私が見学した週は、クリスマスの飾りつけやプレゼントをつくるプログラムでした。

コミュニティ

この園では、コミュニティがとても大事にされています。
全ての子ども達が声をあげ、意見や感情を表現し、必要な援助やサポートを常に受けられる環境となっています。

また、園のコンセプトが、子ども達が自己決定と共同決定の経験をすることで、自分自身の能力を成長させることとされています。

誰もが発言を持つことが特に重要とされており、大人も子供もアイディアや提案をします。
多くを話さないような子どもたちでも発言ができるように、大人が支援をしたり、その子が考えていることをサポートをすること、少人数のグループをつくり安心感を与えることなどをしているそうです。

保護者

園児の日々の生活の様子等は、保護者に口頭で伝えられます。

毎週金曜日、2組の保護者が園に来て、運営の手伝いや、保護者企画の運営などをしているそう。
保護者も一緒に園をつくる。これに同意をした家庭が入学をしているため、どの家庭も園の運営に前向きに参加しているそうです。

まとめ

日本でもとても有名なデンマークの森のようちえん。
実際の様子を見ることができ、子どもたちがのびのび生活する様子を見れてとてもよかったです!

自然の中での遊びを通して対話やコミュニティを学んでいく。

たった6人の先生で、運営関連も自由に遊ぶ子どもを見守ることをしていて大変そうとも思いましたが、チームワークよく仕事を分担したり家庭の協力があったりするため、スムーズに仕事ができているそう。
先生同士の関係性もよくとても素敵な雰囲気でした!

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