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400mのホールに、「あ」ってタトゥーを入れた理由を聞いてみた 

 クインシー・ホール。
 米国の400m選手。気か強い、なかなかやんちゃな男子である。
 全米選手権、ブダペスト世界陸上の時に「あ」と入ったタトゥーを見かけて、なんで平仮名で入れたのかなーと気になったけど、さすがにレース後にそれを聞くのもなんだかね、と思って聞かなかった。

 今日、バスを待っている時に会ったので、「ねーーねーー。どうして『あ』ってタトゥー入れたの?何か意味があるの?」と聞いてみた。

「娘の名前がAから始まるんだけど、Aって英語で入れると違う意味にとられたり、アメリカ人に色々聞かれるから、日本語がいいかなーと思ったんだ」と。
 周囲にいたみんな「へーーーー」と納得。

「そういうことね。納得。了解」とさらっと返答し、「あ、そういえばね、前にヨーロッパでふくらはぎに『台所』ってタトゥー入れてる人がいたのね。多分、「料理人」とか「板前」って入れようとして、台所ってなったのかなーって思ったんだよね。教えてあげようかなって思ったけど、やめといた」と言ったら、周りの選手が「それ、絶対知らない方が幸せだから、教えちゃダメ」と爆笑。

 「違う言語のタトゥーって怖いよね。間違ったら終わりじゃん」
 400mのブレッドマンがそんなことを言い、みんなでわけあいあいバスを待っていたらクインシーは泣きそうな顔になった。

「ねぇねぇ、これ本当にA『あ』であってる?間違ってない?」と聞いてきた。
 
 大丈夫だよ、あってるよと教えたら、ほっとしていたけど、間違って「お」とか「わ」だったらちょっと面白かったのに、とも思った。
  
 タトゥーって色々あるけど、こんなにパンチのある、そして突っ込みたいけど突っ込みにくいものも初めてだった。

 「あ」でも温泉とか銭湯に入れないのかな。見逃してあげてもいいんじゃないかなとも思ったりもした。現場からは以上です(笑)
  
 

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