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No.252 切り取り線がこわい

私は不器用だ。高倉健さん的な「自分、不器用ですから」とは違う。体の使い方が不器用なのだ。ボディイメージのつかみ方が下手らしく、よく体をどこかにぶつける。毎日1回はぶつけて、知らない間に青たんができていたりする。

今日もまだ片付けていないサーキュレーターに足の小指をぶつけた。悶絶。

手先も不器用。たぶん力の使い方が間違っているんだろうな。力が働く方向性と、力の調整ができてない。で、失敗しちゃう。

ロールケーキをロールできない。ぺしゃんこケーキになっちゃう。ラップは昔うまく切れなかった。今は数をこなしたから切れるようにはなったけど、うまくラップできない。はがれちゃう。

そして、切り取り線がこわい。うまく切れるかなってそわそわするから。

切り取り線はぺりぺりとうまく切れるように付いているはずなのに、何度も失敗したことがある。紙だとべりっと破れちゃったり。食品だと中身が出ちゃったり。

切り取り線の経験値が0.5くらいのときに、「定規を使ったら簡単だよ」とアドバイスをくれた人がいたけど、「定規!???」とよくわからなかった。線に定規を合わせればぺりぺりしやすい、ということだったと後から理解したのだけれど、それでも失敗したから今でも定規は使ってない。

失敗しないように、山折りして、谷折りして、慎重にぺりぺりするから、最近は失敗することも少ないけど。でもやっぱりぺりぺりってうまくはがせるかが不安。だからきれいにぺりぺりできても、こうぷちぷちをぷちぷちしたようなすっきり感はない。安堵だけ。

今日も切り取り線を見かけた。あーそわそわ。あー怖い。


2019年8月30日(金)

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