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おまつり(S.Uちゃん)

この記事は2018年8月17日にHPにて掲載したものです。

もしも、誰かに「ねえライオンってどんなだっけ」と訊かれたら、きみは絵で伝えられるかな。
ライオン……ならたぶん描ける。いくつかのポイントを押さえて、なんとなく特徴をとらえて。
もしかしたらすごく丁寧な人なんかは、スマートフォンで画像検索したものを見ながら描き写すかもしれない。
そういう便利な時代ではあるけれど、それならいっそライオンの写真を見せてあげればいい。

正確さを求められるデッサンなどをのぞいて、絵には「だいたいこんなかんじ」というのがとても大切だと思う。

特に絵が好きな子どもの多くは、「だいたいこんなかんじ」というのが上手い。とても上手い。

あってるとか、間違ってるとか、そういうふうに絵を描かない。
自分が感じたように、見たように、肩の力を抜いて、楽しんで、すらすらっと描いてしまう。



Sちゃんは先日のお祭りが楽しかったんだって。

それで、そのときに見た狐のお面を自分でも描いてみることにした。
描くだけじゃもの足りなかったみたいで、あとからハサミで切り取って、本当にお面を作ってしまった。すごいよね。


「こんなかんじだよね?」と僕に尋ねるSちゃん。
僕はもちろんこう言ったよ。
「そうそう!そんなかんじ!」って。

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