Raoの徒然コラム 墜ちる時はあっと言う間①～借金1700万からの再起への道筋はあるか～

■プロローグ

　貴方にとってのお金の価値、時間の価値、趣味の価値とはなんでしょうか。
　ここで綴っているのは１サラリーマンに起きた人生の歪みの話です。
　全ては自業自得であり、他の誰が悪いわけでもありません。そしてこれからどうなるかも正直自分でも分かりません。
　その行く末をもし良ければ少し読んでみませんか？

■１．自己紹介

　皆様こんにちは、Raoと申します。Twitter経由でご存じの方はいつもありがとうございます。自己紹介は以下にまとめてますので、何者たるやの参考にしてください。
https://note.com/aoiharu123/n/nee1e437aa47c　

　さて、この記事を書こうと思ったのはお金の相談が絶えないことと、自身も競艇やバカラのnoteなども書いており、コミュニティもやっているので自身の話をしないのはフェアではない気がしたからです。お話してなかったことは申し訳なさもありますが、今まで記載した記事は実績とどちらかというとリスクを減らすような記事にしていますのでその理由がご理解いただけるかと思います。（依存症に関する記事もそのためです）
　そして自戒の意味を込めて少しでも自身にとっての後押しになることと、似たような境遇の誰かにとって励みや何かを考えるきっかけになればと思っています。

　なお、この話はTwitterやコミュニティで近い方にはお伝えしてあります。お話していないのが信頼していないとかではなく、きっかけなどにもよります。
   突然で大変申し訳ございません。

■２．資産2000万から借金1700万へ

　タイトルから我ながら凄いなと思います。お金の価値は人によって違うので、詰んでるなと思う方、何とかなるんじゃないかと思う方いると思いますが多くの人にとっては異常な数字だと思います。
これはまさに2023/03/04執筆時点の話です。

２．１．根本にあった強い金銭欲

　過去の記事で借金の経験があるということは述べてきました。結局のところ自身の弱さがでてしまったと一言で言えばそういうことだと思います。
　一度完済した後に手を出してからはあっと言う間でした。現時点、株やFXで積み上げた資産も全て売り払っています。
　
  借金をしてまで投資やギャンブルをすべきではない。そんなことは分かっています。
　きっかけは、ただ「少し金銭的な余裕を持ちたかった」それだけです。

　皆さん同じですよね。ただ、私の場合は家庭的な環境や、今までの経緯もあってその思いが少し強過ぎたのだと思います。それもあってか、マイナスになってから地道にいけばいいものをどうにか逆転を狙っていました。
　
　私の家庭は一般的な家庭だと思いますが、弟が私立を出ていたので少しはお金があったかも知れません。
　きっかけは高校時代に遡りますが、両親はお金のことで毎日言い争ってばかりでした。朝起きるきっかけが罵声だったり、夜も続く争いを弟とゲームをして気を紛らわせながら生活をしていました。それは日に日にエスカートしとうとう私が両親の仲介で伝言役をするようになります。

　父親と母親からお互いの悪口を聞きつつお金の無心をします。私より不幸な人は勿論いると思います。ただ、あれがどれだけ辛かったことか。弟と妹も争いの中精神的に不安定でもあったので長男である自分がしっかりしないといけない。そんな思いで乗り切ってきましたが、大好きだった犬と散歩に行って隣に座ってすり寄ってくるとぼろぼろ泣いてたのを今でも忘れません。

　そんな環境だったので、弟は勉強だけをして気を紛らせていたようでしたが、妹は耐えられず高校も途中でやめてしまいました。

　元々お金に対する執着はそこまでなかったのですが、自分が家庭を持つ時にはこんなことにはならないようにと心底思っていました。それが私の根本にありました。

２．２．何故借金をしたのか

　その後、一浪後私は東京に出て私大の大学院を卒業。大学院は国公立も受かっていましたが当時の研究室の教授と研究内容に興味があったので大学に引き続き奨学金を貰うことを条件にそのまま院に進みました。上だけ読むと借金の話があるのでまあ自慢にもならんだろうと書いてますが院で良い大学に入るのは普通に入るより余程楽ですので……。
　私が就職したのはちょうど就職氷河期にあたり結局その分野とは異なる会社に入社します。前提がある以上なにも自慢にならないので言ってしまうと、皆さんもよく知る大企業です。
　
　その後6年の下積みを経て同期で最速昇進するなど仕事は順調でした。当時からギャンブルもやっていましたが、まあそれこそ余裕のある範囲でやっていました。

　ここでまた家族に事件が起こります。
　入社7年目突然妹から泣きながら電話がありました。子供ができた、もう六ヶ月経っているので堕胎できない、父親は今は別の人と婚姻関係にあり（きっかけの際は未婚だったようです）話せない。
　一体何のドラマを見ているんだろうと思いました。他人の人生もそれぞれ激動の話は色々あります。私のがどれほどのものかは分かりませんが、なかなかないのではないでしょうか。
　妹は堕ろしたくなくて6ヶ月隠し通したのです。両親に連絡するのが怖い・・・と。とは言え家族なのだから伝える他ないだろう、縁を切られたら東京に来れば良いとだけ伝えて電話を切りました。

　報告直後は、特に母親の反応は凄いもので父親の分からない孫なんて可愛いと思えるはずがない！！などと喚いていました。父親は父親で色々思うことはあったと思いますが、ため息をつくばかりでした。

　妹は、相手に認知させないと決めていたので暫くの生活費は出さないといけません。定年間際だった父親は自営の建築士だったので、仕事の継続を決めました。
「早くお金を作って支援しないと」
そんな焦りが日に日に増してきました。

２．３．思いとは裏腹に

　それからそれまで無難な自社株積立と貯蓄だったものを、リスク商品に手を出すようになりました。本業も大手なので平均よりは良かったと思いますが、それでも今後のことを考えるとまだまだ足りないという焦りがありました。FX、バイナリーオプション、先物取引などです。とは言え知識はそれなりにあったので順調に資産は増えていきました。

　局面が変わったのは2020年です。コロナによる暴落で全て積み上げてきたものが崩壊しました。評価額は見たことがないようなマイナスまみれ。日に日に株式を売って補填しました。
　
　仕事も在宅が増え、今度は今まで大きなレースを中心にやってた競馬などを朝から晩までやるようになります。この頃にはもう月の支払いで給料は殆どなくなっていました。

　ここで、入社直後に頼った借金に再度手をつけます。ここで言うところの借金は勿論住宅ローンや自動車ローン以外のキャッシングやローン、他人から無担保で借りたお金です。最初は勿論もの凄い抵抗がありました。クレジットカードについていたキャッシング枠を一時的に利用したのがきっかけだったと思います。
　借りても、金額が少なければ、返しさえすれば金利なんてATM手数料より安い場合も多いです。何度か利用するうちに慣れてきます。

　次は消費者金融です。この言葉だけで抵抗がある方は多いと思いますが、今は別に怖い人が出てくるわけでもなく寧ろ対応は丁寧です。そして審査もあっと言う間。その日のうちに100万などの枠が手に入るわけです。慣れてしまった人は分かると思いますが、怖いもので自身の預金の感覚で使っていきます。その時点で狂っているのですが、返済も利息など考えず直近の支払いができれば問題ないという意識で後先無しで負の連鎖を繰り返します。

　気づいたことには1000万を超えていました。
　こうなると、自然と今までの思考も変わってきます。

　ギャンブルもある程度勝っていたものも、元々は余裕資金がなくなったら終わり、としていたものが、借金をし出すとその額が全ての目標額になります。noteに書いている通りボートやバカラで数百万の利益を上げていたのは事実ですがその時点で1000万を超えた借金を少しでも返すという考えにはなかなかなれず、投資などで失うことを繰り返しました。

２．４．墜ちていく連鎖～塗り重ねた嘘～

　金融機関から借りられなくなったあたりで、友人や一番迷惑をかけたくなかった親にまで借りるようになります。自分の弱いところをさらけだせず、IPOに必要だとか資格試験に必要だとか実際に必要ではあったのですが、少し金額を多めに貸して貰ったりしてそれすらもギャンブルにつぎ込みました。
　支払いが足りなければ、あの友人からはもう少し借りられるだろうなどと本当に愚かなことを考えていたと思います。
　私の様子もおかしかったのでしょう。大丈夫？と問われることが増えました。

　「大丈夫だよ」

　ギャンブル依存者は重度になると平気で嘘を重ねます。最早当初の目的なんか忘れていました。少しでも自分がお金の問題で楽になりたくて人の優しさにつけ込んだのです。

２．５．訪れた限界

　ある日、仕事で大失敗をし、気落ちしていたしていたところで自身がつけていた借金の整理表を見ました。
　総額1700万、月額支払26万、内金利約10万。

　情けない話ですが会社の空いていた会議室で22時頃社会人になって本当に始めてというくらい声を出して泣きました。
　持った家庭を幸せにすることや、家族を少しでも楽にすることなんで到底無理です。何もしなくたって殆どのお金が支払いで飛びます。
　
　入社10年目、同期の殆どは結婚して子供もいます。私は結婚なんぞより恋愛すらもスタートラインにも立てません。返し終わることには40近いです。（勿論40超えてから結婚する方も多いですが、両親は割と高齢で体も強い方ではないので孫の顔を見せるならと思うとゴールまでの数年は大きかったのです）

　その夜初めて父親に全てを暴露しました。
　深い溜息をついてはいましたが、

　「病気だから通院しなさい、そしてもう過去のことを悔いても仕方ないのだから粛々と働いて返しなさい。何よりも知り合いには事実を話して最優先で返しなさい。将来のことはこれからなのだから支払い終えてから考えれば良いだろう」　

　と。その後勿論母親にもその話は伝わりました。泣いてはいましたが、ギャンブルに使わないようにご飯や飲み物は送るからね。と。

　私は救うはずだった両親にこの歳で迷惑をかけ続けているのです。
　
　傲慢であり、何の自信があってこれまでのお金を使い切ってきたのでしょうか。3700万を賭しても奇跡は起きなかったのです。全てを否定されたので数百万勝ったことがあったなどという話もしましたが「結局通年で増えているのだから何かで負けているのだろう」と言われ、何も言い返せませんでした。

　特定のギャンブルでは大きく勝っていましたし、変に熱くならない予想なら沢山一緒に楽しんでくれるかたも増え、勘所もそれなりに有った気でいたのでうちのめされました。

　私は敗者でしかなかったのです。
　友人にも全て伝えました、貸してくれそうと下心をもって借りたことも。それでも、「一番最後で良いから頑張ってな、変に関係変わるのも嫌だし会うときはこの話は無しな」と言ってくれました。

コミュニティでも一緒に管理をやっているメンバはアドバイスを下さいます。まわりには本当に恵まれているのだと思います。

■３．今後のために

　さて、私はこれからどうなるのでしょうか。今の状況の整理と、今後のためにやっていることをまとめます。

３．１．現状整理～見たくない現状に目を向けてみる～

　借金1700万というと、そんなに借りれるのかと思われるかも知れませんが、借用は可能です。友人分も含んではいますが有利子だけで1400万を超えています。
　総量規制（年収の1/3までしか借用できない）はありますが、銀行ローンは対象外なので組み合わせてこんな感じになっています。

借用先　 　　　  借用金額　利率　　残債
銀行Aプラン1　   500万 　    3.5％      410万
銀行Aプラン2       500万        5.3％　  450万
銀行B                    100万        14.2％    42万
消費者金融A         300万        12.0％    300万
消費者金融B　　　50万　　 14.5％    30万
クレジット(リボ)  180万        15.0%    170万

これで1400万ですね。
この外に友人に借りた300万があります。MAXは1800万くらいですね。

お金を借りて、支払いを必死でしている方は多いと思いますが、毎月の金利を見て債務整理すべきかどうかを検討すべきだと思います。
とりあえずその場凌ぎで支払いできればいいやが優先されてしまうと思うので・・・。

私の上記の借用状況だと、前述しましたが月の支払が26万うち約10万弱が金利です。息をしているだけで一日に3000円の利息が発生するのです。

３．２．今後の計画

　自己再生や、任意整理してはどうかと思われる方も多いかも知れませんが、自力返済できると考えているのでデメリットの少ない方を選択しています。
　消費者金融の借用金額から年収は概ね逆算できると思いますが、年収は約1100万、副業収入（noteが主）が100万で1200万程度です。

　金利が14%を超えるものを返済してしまえば一気に返済速度があがるので2年計画で返済は残るものの通常の生活には戻れるものと見込んでいます。（完全に返済が終わるのが3年）
　
　現時点返済だけだと完済した後の楽しみがないので積立NISA月3万円と貯金3万円は継続しています。貯金については一旦手を出せないところにいれているので支払いにも使えませんが、一応先のことは考えています。

　本当なら月に26万、2回の賞与260万が余裕資金になるはずなので、高望みをしなければ十分資産形成はできたのだと思います。
　ここはそれこそ後悔しても仕方がないのですが・・・。

３．３．ギャンブルや投資との付き合い方

　ここが一番の難題です。
　あれだけ周りと約束してよく続けられるなと言われるかも知れませんし、それはご尤もです。今は限られた金額の中でちまちまやっています。

　収支の悪かったというか現金化のために使っていた競輪、月の支払い終えてお金に余裕がある際にこっそりやっていた競艇、仕事中も賭けられる地方競馬は、それぞれ入金制限をしています。
　問題はその他ですが、ここについては年間収支がプラスなのでちょこちょこ節度を守ってやる分にはと思っています。直近も負け報告してますが勝ち分がなくなっただけなので暫くお休みにはなると思いますが返済計画には影響ない範囲です。（月に2万早く返せるのではと言われるとその通りなのですが・・・）
　
　本当は完全にやめられば良いのだと分かっていますが、それこそ家庭を持つなど極端に環境が変わらない限りは、賛否あるかと思いますが、ストレスのはけ口にはっているような点もあるので、お金に余裕ができて代わりの趣味が復帰できるまでは少しなら・・・と思っています。楽しみとして節度を持ってやっていくつもりですし、プラスになったらすぐ返済にまわしています。

　アフィリエイトなどもやっていて「自身がこうなったものを紹介するのか」と思われるかも知れませんが、色々な記事で記載している通り数あるギャンブルの中で控除率などを加味すると最も有利なのは間違いないです。依頼があれば個別に開示しますが遙かに出金金額が大きいです。
　ただ、だから誰もが勝てるかどうかは別です。そこから先はそれこそ自己責任となるため責任は負いかねます。（実際勝っている人がいれば負けている人もいます）

　全ては自業自得であり、かつ自己責任です。
   なのでこのnoteがどう捉えられるかは正直分からないところではあります。ギャンブルをやめないのが甘い（誤解いただきたくはないのですが、やめようとはして、段階的に控えていってはいます）という意見もあるでしょうし、やはり債務整理してはと思われるかたもいるかも知れません。
　あらゆることを考えた上で決めてはいるので、何かあればお問い合わせいただければと思います。

　同情を得たいわけでもないですし、私にはその価値もありません。
　ただ、こういう例があるのだと、戻れなくなる前に気づける方は多いはずです。

３．4．自信の弱さと向き合うこと～大切なものを失わないために～

　今後私がどうなるかは自分次第です。本来近しい人にしか曝け出せない話ではありますが、こうして文字に起こすことで少し私の中で整理ができた気がします。

　最早ここまできてしまったら、自身の弱い部分と向き合ってどうするかを考えるべきです。
　幸い仕事だけはやけに評価高く、給料も自分の会社の36歳にしてはあくまで平均と比べればそこそこ高い標準にあると思うので、収入面を増やす方向でも前向きにすすめていければと思います。

■４．最後に

４．１．読んでいただいた皆様へ　

　長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
　少しでもお役に立てれば幸いです。人様にお話するにはあまりにも情けない話なのですが、少しでもお役に立てればと思っています。

　私が申し上げるのはなんですがギャンブルは程ほどに、時間を大切にして下さい。noteやコミュは少しでもリスクを低くして楽しめるように引き続きやっていきます。
 
　最後に、自分が何のためにギャンブルをしているのかというのは自問自答してみて下さい。「楽しいから」なんて小学生みたいな回答ではなく、その次のWhyには何かしらの欲求があるはずです。
多くの方の欲求は「金銭欲」に向いていますがそれだけでしょうか。Twitterなどで出したい「自己顕示欲」なども混ざっていませんか。複数の欲求が入り交じると依存症が悪化しやすいと言われています。
　そこを明らかにして、ギャンブル以外で少しでも代替できないのか、を考えるとのも向き合うことです。
　折角ご縁もあるので何かご相談があればお気軽にご連絡下さい。

４．２．自分へ～将来のために～　

　去年はあまり明確に何か物理的な制限などをかけず何とかコントールできるなどと自分を甘やかしたせいで借金は減らず利息（年間約120万ですね・・・）だけを払って終わりました。今年上述した高金利の部分を落とせないとおそらくもうずるずるいくんだろうなと思って今年を勝負の一年に位置づけています。
　年齢的には結婚してお子さんいる方が多い歳で、独身なら独身で何かしら趣味を満喫していたりする歳です。同期のインスタやフェイスブックに目を向けられなくなったり、高校や大学の集まりに呼ばれても参加できなくなっている自分から早く脱却したいと思っています。
   
   私はギャンブル的な投資やギャンブルそのものによって資産だけでなく何より大きな時間を失ったのです。
   家庭を持つことはそもそもできるのか、その頃に両親は健在なのか……記事を書いていてもやはり焦りは増します。そういうライフプランや、趣味に費やすはずだったお金すべてを犠牲に払うことになるのです。

　甥っ子も境遇が複雑なだけにどう成長するかは心配ですが、周りに良い意味で気を遣える子に育っているように思います。
　妹も幸せそうですし、両親も私も可愛がっているので上手く愛されていることが伝われば良いなと思う限りです。（なお、妹も働いていますし自立に向け看護学校に入り直しています）
　そして何より高齢で体に鞭をうって妹の支援をしている両親と、妹と甥っ子の手助けをしたいと思っています。両親も持病があったりと歳をとったなと感じる場面が多いですので。その上で自身の幸せも考えられるようになれればと思っています。

　最後になりましたが、Twitterやコミュニティでよくして下さっていただいている方には本当に感謝しています
　こんなどうしょうもない感じではありますが、もしよければ引き続きよろしくお願い致します。

　また、進展があれば別の記事で書こうと思います。
　読んでいただきありがとうござました。　

Rao