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アオイエと学生生活〜それぞれの場所から〜

高円寺住人の正木琢登さん、代々木上原住人の大野舞子さん、元田中住人の岩﨑愛梨さん。アオイエで学生生活を送りながらコロナ禍でも積極的に活動する3名に --聞き手・米倉の話もたびたび交えながら -- アオイエでの学生生活について聞きました。
(このインタビューはオンラインで行われたものです)

--- お一人ずつ簡単に自己紹介をお願いします。

正木
 大谷大学3回生の正木琢登です。大学は京都なのですが、今は休学して東京の企業でインターンをしています。今日でアオイエに住みはじめて2年になります(笑)。下鴨、赤堤、高円寺という風に転々としていて、復学のため来月から下鴨に戻ります。

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大野
 上原でキーパーをしています、大野舞子です。北海道大学に通っているのですが、授業も全部オンラインなので、思い切って上京しました。しばらくアスリートハウスにいたので、上原には入って一ヶ月くらいです。

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岩﨑
 元田中の愛梨です。短大を卒業するタイミングで京都の女子大に編入してきたけど、一人暮らしの期間もあったから、アオイエに住んでいるのは一年と少しくらいかな。

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--- 正木くんおめでとう、高円寺で一緒に住めて嬉しいです!舞子ちゃんは代々木上原に入ってすぐキーパーに選ばれて、みんなからの信頼も厚い印象です。愛梨ちゃんは1月から関西の運営を担ってくれていて、最近はよく話しますね(笑)

それぞれの原点

--- みんながどんなきっかけでアオイエに来たのか気になります。

正木
 旅革命というプログラムに参加した時期から、ベンチャーや起業という選択肢を意識するようになって、それに近い場所をFacebookで探していたら、当時のアオイエ京都責任者の原田さんが主催していた「温泉ラボ」に行き着きました。銭湯での語らいや元田中での鍋が自分の求めていたのものに近いように感じ、入居しました。運営の人たちにはガラの悪い人が多かったんだけど(笑)、迷っていたら決まらないと思い、即断でしたね。
 大学3回生を終えるタイミングで海外留学を予定していたんだけど、コロナで頓挫してしまい…そのときにアオイエOBの方がOBOGのLINEグループでインターン生を募集しているのを見かけて、すぐに連絡しました。東京でのインターンが決まり、「アオイエがあればどうにかなるや」と思って3日後に服とPCだけ持って上京しました。

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 赤堤に住みはじめて半年くらいした頃、高円寺の住人に「高円寺に住もう」と言われて、またすぐに移動しましたね(笑)。いまは休学も終わるし、もといた下鴨に戻る予定です。

岩﨑
 私は東京の短大から京都の大学に3回生になるタイミングで編入したんだけど、そこにはあまり友達ができなかった。インターンもはじめたものの、夢を語り合える人がいない環境にいつの間にか疲れるようになっていて。
 イベントで会った運営に連れられて二条に遊びに行ってから、3人くらい(のアオイエ住人)とLINEをするようになって、仲間が見つからない時期に同世代の人が議論を交わす様子が印象的だったり、誕生日の日に偶然イベントに参加したりと、自分の大事なポイントにアオイエがあったような気がします。ずっと寮生活だったから「絶対に一人暮らし!」だと思ってたけど、なんだかんだ住んじゃったね(笑)。

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大野
 アオイエに来たのはたまたまですね。代表の坂元裕星さんのbosyuを見かけて応募したのがきっかけです。受験勉強をして進んだ大学では周りに安定志向の人が多くて、このまま大学生活を送っていたら、自分の道が狭まっていく気がしたんです。札幌や石川で参加したプログラムを通して、現場で体験することの価値をすごく感じて、それも要因かもしれません。「やりたいことはいつかできればいい」と思って、授業もオンラインだし覚悟を決めて上京しました(笑)。私はまだまだ人の価値観を知らないと思います。そんな私にとっては、アオイエでの暮らしは「人と人生の一部を共有する」体験です。

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岩﨑
 私も、普通に大学生活を送ることが、親の期待に添うような気がしていやだった。今までの人生に欠けていたのは、「長女だから」とか関係なく応援しあえる環境だったんだと、アオイエに入って気がつきました。

正木
 僕の親は寛容で、自分で責任が持てるならとアオイエでの生活も応援してくれました。ただ、僕の大学では休学という選択肢は珍しくて、プラスなイメージではなかった。アオイエでは休学や留学をする人も多くて、そういう人はだいたいトップクラスの大学だけど、まったく引け目を感じさせないところがアオイエのコミュニティとしての魅力ですよね。

--- それぞれ事情は異なるけど、みんな思い切りがすごいね(笑)。ぼくも当時の代表から運営に誘われて一つ返事でOKしたけど、そういうところは共通しているかも。

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一つの答え

--- 実際にアオイエに住んで色々とギャップもあると思うけど、みんなはどんなときに「住んでよかった」と思いますか。

岩﨑
 京都のアオイエには「言葉を大事にする」風土が根付いてると感じています。アオイエでは、いつも自分の言葉がどんな風に人に届くのか考えさせられます。私は1月から運営としても活動しているんだけど、空回りしてしまうことも多くて(笑)。だから、自分だって未熟だし、運営だけど一番住人なんだと思うようにしています。「引っぱる」というよりは、みんなのことを「みる」ことができるのが運営という立場なのかな、と最近では考えていますね。

正木
 僕も、他人への理解度が上がったと思います。アオイエに入ってからは、他人と向き合うことで、焦りよりも自分らしさについて考える機会が増えましたね。だからこそ、少しずつ明るく生きられるようになったし、休学みたいな挑戦もできたんだと思います。

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大野
 コロナ禍でほとんど他のアオイエには行けていませんが、代々木上原に住んでいて感じるのは、話を聞いてくれる人が多いことです。みんな社会人で忙しいはずなのに、夜遅くまで話してくれる -- 札幌にいた頃は一人で抱えこんでいた悩みも、いまならみんなと共有できます。
 年上の人たちと関わることで、目の前のことだけではなく、歳をとった時に幸せだと感じられるかどうか考えるようになったとも思います。

-- 「他者は自分をみる鏡」というのは、僕もアオイエに住んで一番感じたことかも知れない。思い通りにいかないことも多いけど、そこを価値だと感じる人たちがアオイエには集まっているんだと思います。

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これからアオイエに出会う人たちへ

-- では最後に、アオイエに興味を持ってくれている人(特に新入生)に伝えたいことがあれば教えてほしいです。

大野
 アオイエは一人で入ってきても、帰りたいと思える家ができる場所です。特に新入生の方には必要な居場所になるはずです。

岩﨑
 「なんかやってやるぜ」という人はとりあえずアオイエに来てみるといいかも。(大雑把という意味での)乱暴さも受け入れ、問いを投げかけてくれるのがアオイエだと思っています。

正木
 コロナで情報伝達のオンライン化が進む中で、オフラインの繋がりを持つ意味というのをアオイエで確認してみてはどうでしょうか。お待ちしています。

-- みなさん、今日は本当にありがとうございました。

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アオイエについて

 アオイエは、全国に14の拠点(東京:8箇所、京都3箇所、大阪:2箇所、沖縄1箇所)をもつコミュニティハウスです。「みんな表現者」をコンセプトに掲げ、家という形を通して住人に安心と挑戦を提供しています。
 アオイエは、安心と挑戦をうむ環境づくりとして、各家へのキーパー制の導入、ゼミや合宿の実施、入居者へのフォローアップなど、他のシェアハウスには類を見ない取り組みを、4年目を迎えた今もなお続けています。
 (Webページ:https://www.community-house.jp/
 


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