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【見逃し配信】なぜ、今「ガイド」なのか?-「無償ボランティア」は最終的に「無償ボランティア」という形になれば良いのではないか

先日Peatixで見たかった、なぜ、今「ガイド」なのか?~ニューノーマル時代の観光のカタチ~(2022年2月9日(水)オンライン開催、公益財団法人日本観光振興協会)の、見逃し配信(2022年2月16日 23:59までの予定とのこと)を視聴しました。

視聴した中で、第2部パネルディスカッション(ガイドの視点から)の中の、「無償ボランティア」と、「生業としての観光ガイド」の2つの存在について、とても興味を持ちました。

まったくの素人ながら、私も「無償ボランティア」として東京都の観光ガイドをするための知識をつけている最中なので、日本各地ではどのような状況で、それぞれの観光地ではどのように対応しているのか気になりました。

各観光地や存在する団体などによって状況は異なると思うのですが、私が思ったことは「無償ボランティア」は、最終的に「無償ボランティア」という形になれば良いのではないか、ということでした。

1.「無償ボランティア」も三方よしが良い

「無償ボランティア」というと、仮に一般的なイメージとしては、報酬が第一ではない社会に恩返しをしたい・貢献したいと思っているシニアの方々が多いとすると、その思いが「生業としての観光ガイド」の価値を奪っている、または下げてしまっているとしたら、それは三方よしではないのではないかと思いました。

「観光客」のため、「地域」のため、そして「自分自身」の思いのため、に活動しているのは全員一緒だと思うので、これら3方が皆よし!となれる環境が揃うことが、さらにより良い方向への発展につながるのではないかと思いました。

2.観光客の皆様からは適切なガイドの対価をいただく方が良い

観光客の中で、ガイドがほしいなと感じている方は、限られた時間の中で最大限に経験と知識を得て最高の時間を楽しみたい!という思いだとすると、法外な料金でない限り、有料か無料か、金額が高いか低いか、は二の次なのではないかと思いました。

仮にそうであれば、各観光地で納得のいく適切なガイドの対価を一律以上(最低賃金の1.5倍以上など)お客様からまず頂くことにと決めてしまうのが良いのではないかと思いました。

低価格競争や無料合戦の末には、ビジネスと同じで結果良い方向に結びつく可能性は低くなる。すでに先進国から見て安い観光地日本になってしまっているのに、さらに成長できない日本が40年、50年と続いてしまう気がします。そこからどうしても抜け出さなければ、次世代に未来を繋いでいけないです。

3.結果「無償ボランティア」となれば良い

観光客の皆様から頂いた適切な対価は、頂いた後ガイドさん自身がその使い方を決めるのが良いのではないかと思いました。結果「無償ボランティア」という形にしたい方は、最終的にそのような形になるように自分自身で選択することが可能です。

「無償ボランティア」として社会貢献したい方は、頂いた対価を、例えば地域の世界遺産のお賽銭箱を新しくする費用として寄付する、地域の通訳案内士を育てるための受験料や書籍代として子供達に寄付する等、最終的に「無償ボランティア」の形に持っていくことは自らの力で出来ると思います。

年金プラスアルファやちょっとしたお小遣いとしてガイドをしたいシニアの方は、例えば頂いた対価を貯めて孫にランドセルを買ってあげる。「おばあちゃんはね、日本で有名な〇〇公園が近くにあって、そこでガイドをしたお金で、このランドセルを買ってくれたのよ。大切にしようね。」と親が伝えれば、地域にある観光地の価値、ガイドという価値ある仕事をおばあちゃんがしていることを、孫世代に伝えていくひとつの形にもなります。

最初から「無償ボランティア」としてガイド料を無償にせず、適切なガイドの対価を一律観光客の皆様から頂き、その対価を観光資源への寄付や、子供の育成に充てることで、最終的に「無償ボランティア」になる、という方法も「無償ボランティア」の選択肢のひとつになるのではないでしょうか。

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