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子どもの頃に経験しておくべきことはなんですか?1時間800字以内で述べなさい

ズバリこのタイトル

私が20数年前に受験した、公立保育士養成校の推薦入試の小論文の課題ですね

スパーンと出だしから書きましたよね
「子どもの頃に経験しておくべきことなどない。」
と(小論文のテクニックだけ3年間勉強して受験に臨んだ人(笑))

衝撃的ですね
その後に続けるわけです

「子どもの時期はありとあらゆることを体験する権利がある
そしてその体験は周囲の大人によって「良い経験」にも「悪い経験」にもなりうる」

まぁ、よういうたもんです(岡山弁)
18歳がですよ

その後保育士となって実際現場に出た時、あの時の私の小論文の内容は全く間違っていなかったと痛感するわけです

お母さん・お父さん・保育園の先生方・幼児期に携わるすべての皆様

お子さんの興味、やりたいと思う心
認めてますか?
失敗するかもしれないからと言って止めてないですか?

「こうなってもらいたいから」
「自分の叶えられなかった夢を子どもに託したい」なんて
レール敷いて待ってないですか?

幼児期の教育というのは、大怪我や命の危険がない限りそれを周囲の大人が安全に体験させ、積み重ね、経験に変えていくものだと思います

興味のあることに集中し、遊びこむことが、やがて就学した時の学びの興味へと向かう力に変わります

大人から見て「失敗」も

ああ、こうやったら上手くいかないんだ
じゃあこうしてみよう
辛い経験をしたんだ、それを乗り越えていくにはどうしたらいいだろう

その学びにつながるんです


現代の大人はインターネットや移動の利便性が高まり小さくなった世界で、とても忙しいです
子どもの興味に付き合ってられない時もあるかと思います

でも、時に、時にでいいので

とことんまで興味のままに遊ばせてやってほしい
とことんまで興味のままに遊んでも、大人がイライラしない対策を最初からとって
遊び込ませてやってほしい

今は私は保育士ではなくなりました
現場も、最新の子育て事情も知りません
私自身も私の子どもの幼少期、仕事仕事で時々しか遊び込ませてやれてなかったな・・・という思いはあります

でもどうやら「時々」でも思いのままに遊んだ経験を持つ我が子は
もうすぐ大人になる年齢ですが
ちゃんとそのことを覚えていて
時々私に話してくれます

ママや、じいちゃんやばあちゃんはこんな風にして遊ばせてくれた
あれが楽しかった
これが楽しかった

全部覚えていて
「ああ、このベースがあるから、今彼女は進んでるんだ」
と感じます

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私と娘の間では「道はひとつではない」という暗黙のルールが存在します
要するに、冒頭の「経験しておかなくてはならないことなどない、全てを経験に変え、糧にしていけばいいんだ」という考え方につながります。

私自身がアナウンサーやMCから保育士になり、そして再び宅録声優という声の仕事に戻ったこと

今、自分の生きてきた経験全てをぶつけて娘にその背中を見せていること

「若い時からその道を究めていればよかったのに」
「あと10年踏み出すのが早かったら中央に出られたのに」
そう言われることも、あります

でも、今こうやって経験全てを糧にチャレンジできているのは
この私の人生でないとできなかった
同じ道を進む人などいないし、チャレンジしている人たち、一生懸命生きている人たち一人一人同じ人生なんてありえないし、進み方もみんな違う

道は一つじゃないし、いつから始めたって遅くない

そう思っていますし、娘もそう考え始めてくれています

好きな道を若い時から極めるか、社会経験を経て、自分にとっての好機を探るか

それは彼女次第です^^


今大人に向かって、進路を自分で選択する時期になって
自分の「すき」を見つけて、幼少期と同じように興味のままにその道に進もうとしている我が子を見て誇らしいです

とことん遊ぶ機会を持ててよかった

たくさんのお子さんが「好き」をとことん遊べたらいいなって願って止みません。

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(おまけ)

好きをとことんやらせるにしても、危ないことや汚れること・・・
どうやってやらせたら、大人のストレスが少ないかな?
そんな相談に乗っています。
生活リズムを作っていく中で大人が怒らなくていい動線の探り方、不安の傾聴などもはじめました
宅録声優だけど、保育士としての知識は、社会にお返ししていきたいそんな気持ちで取り組んでいこうと思っています

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