君はウォーリーを見たか!!《漫画家志望の映画感想》

 ウォーリー、そレを聞くとそんな映画あったわ、懐かし、と思う人がいるのでは?

 ディズニーピクサーが送る感動ロボット恋愛活劇 《ウォーリー》!!

2008年に公開され、日本での興行収入は5億1000万円を超える大作!!

なんだよ、ディズニー?子供向けの教養映画なんて今更、どいつがご覧になられるんですかってんだいと思う人がいるかもしれないが、これはピクサー。この会社がやり手で子供も大人も楽しめるようなテーマ設定が全作なされているのだ。。。ま、ちょっとここはねと思うところはなきにしもあらずだけれど。

・ストーリー

2800年、人類は汚染しきった地球を捨て、宇宙船で生活を送る。そんな地球をその間に清掃するのがウォーリー。彼は感情を持っていた。もうすでに他のロボットたちは壊れ、彼はただ一人、茶色の殺風景の中、ゴミを圧縮、積み上げるという作業をこなしていた。

そんな時、ある巨大な宇宙船が飛来する。その中には最新型ロボット、イブが乗っていた。ウォーリーは彼女に恋をし、まぁ色々あって仲良くなっていくが、ある時、イブがあるものを発見すると、あの巨大な宇宙船がイブを回収してしまう。

ウォーリーは彼女を追いかけ宇宙船に飛びつく。宇宙船の行き先は人類が廃れた生活を送る世代宇宙船「アクシオム(AXIOM」だったー。

・感想というか燃えた点。《ネタバレありあり》

ピクサーお得意、「誰かミーツ誰か」系の映画!それもロボット同士という。2008年にもう新しい切り口を模索するその姿勢が垣間見える!!

難しいよロボット同士なんて!それもウォーリー、ほぼイブって言っているだけだし!

けれども面白い!

ウォーリーはロボットの中でもすごいthe旧型というべきフォルムをしていて、茶色に錆びた四角いボディ、足なんかキャタピラなのにその動き一つ一つに人間味を感じる。誰もが共感できる恋愛に奥手なところや、キャタピラの汚れをわざとつけるだとか、とても人間臭い行動を多々する。

そのところに何か愛おしさを感じるし、このロボットという生命のない、いわば「もの」に僕は親近感を持ち、感情移入ができたのだ。

もう人間だウォーリー!!

また、初めの一人だけど黙々と頑張ってるよ、ていう環境がもうすでに応援をしたくなる構図になっている。一人黙々とスクラップを積み上げるシーンがあるが、それを画面が引いていくとなんて高層ビル以上の高さまで積み上がっているのだ。いい演出。。。

そして出てくる、高機能ロボット、イブ。これがまた、最初はウォーリーに見向きもしないんだな。白く滑滑なボディが強気な性格を連想させる。右手なんてアベンジャーズの敵が持っている銃だろってくらい破壊力があるし。

これがまたいい物語の構成になっている。最初は見向きもしなかったヒロインが物語を通して主人公に想い寄せていき最後にくっつくラブストーリー。その終盤、ウォーリーが彼女の大切な「物」を必死に守り、ただえさえオンボロな体を酷使するシーンがある。それがなんとも印象深い。

よく少年漫画で主人公がボロボロになりながら「諦めねぇぞ」と敵に立ち向かうシーンがあるが、それのなんとも脳に刻まれる「それ」バージョンである。

もうキャタピラは外れ、四角いボディもぺちゃんこに、、、お前がスクラップになっちまうんかというくらいに痛々しい。それでもウォーリーはイブのために動こうとする。

もういいよ!!ウォーリー、もういい!!そんな言葉が胸に溜まり、留めれなくなり、スッと出てきてしまう!!目頭が今、熱い。

イブもその頃ようやく、ウォーリーのことを想いはじめていたから、イブに感情移入しても苦しい。!!彼女は壊れかけのウォーリーを直しに直す!!またその必死さが絶対に生きてほしいという想いをこちらにビンビン伝えてくる。

そして、補助パーツによって修理され、再起動したウォーリーは。。。

ああ!!

これがまた一時間四十分、エンドクレジットをのぞけば、物語自体は一時間半で終わるのだ。クゥウ、お流石ですピクサー様!!

《今日、ここから得るべき教訓は》

・誰かのために動く主人公、かっこいい

・愛っていいよネ


。。。なんとも貧相な感受性である。まぁ、こうやってまとめて行って自分の作品に反映させていけたらなと思う。

この映画には他にも、超怠惰な人間たち、それとロボットたちの戦いなどのアクションシーンも目白押しである。

《ウォーリー》、、、一見の価値あり!

以上!!