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文化祭の後片付けで夜八時まで学校にいた。 昼の底が朱く吹き抜けた。朱の上が黒冷えした…
ただ歩く。しっとりと重い空気を鼻先に、傘は頭上でぱちぱちと拍手する。こいつだけは暢気な…
透明な手紙の香り。それは朝の匂い。やや甘くて、すううっと光っている、冷えた風の香り。 朝…