宵闇に降るとき
いつしか私は光を手に入れた
でも、アナタと喜びを分かち合う暇はなかった
その日から心を溶かす雨を受け
他人から熱い風を奪い
アナタを取り込む雲を奪った
莫大な流砂と暴風に姿を隠して、近づく手を振り払って
この世の何もかもを身にまとい、力づくで動き続けた
そして、そのたびに私は輝きを失っていく
それでも輝きに魅入られて私を見つけようとする
私を目指して皆が暗い方へ歩いている
もう誰も止められない
力なく手を離れた光がその姿を照らす
アナタの深奥に眠る輝きを呼び起こそうと
繰り返し呼びかける
今でも、ここからは全てが逆に見える
そして今でもアナタは私に似ている
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