地雷嬢が講習員になるまで-「生意気な顔してるからビンタさせて。」-
こんにちわ。
あおいです(^ω^)
前回の投稿から
1週間以上も経ってました(¬_¬)
下書きは軽くしていたものの
最後まで書く時間が無くて
放置してました。
読んでくれてた方々すみません。笑
えーっと、、、
前回は某三大ソープに合格するまででしたね。
今までに無いくらい「やる気満々。」な私が
どう太刀打ちするのか
どうなっていくかのストーリーになります。
ではどうぞ。
某三大ソープに合格した私は
在籍で働くか、出稼ぎで働くか悩んでいた。
在籍にするとなると
まず住居を確保しなければならない上に
今住んでる東京の家をどうするかも
考えなければならない。
今までまともに働けたのは出稼ぎだ。
出稼ぎだとお店の近くの寮に
働く期間だけ住み
休むような誘惑も無い為
しっかり勤怠が守れる。
けど修行を終えた私は目標が出来た。
「技術を身に付けて在籍で働きたい」
「生活リズムを整える」
「仕事を休まない」
など
本当に至って普通な事が私には出来無かった。
在籍で働きたい理由は簡単で
純粋に「家賃が勿体無いから。」
出稼ぎに行きまくってた私の家はほぼ空き家
けど家賃は当たり前に発生する。
けど出稼ぎ先の寮費もかかる。
天引きだから寮費を払ってる感覚も薄いけど
実質家賃を2倍払ってるのと
同じでなのである。
貢ぐ為の金銭感覚から
出来るだけ普通の感覚に戻したい。
もし将来一般職に戻った時の為にも
生活リズムを整えたい。
雨が降ってるからとか
だるいからとか
くだらない理由で
仕事を休まないようにしたい。
何度も言うが
至って当たり前の事が
出来るようになる為に色々考えた結果
「在籍」にした。
家賃無駄って言ってたじゃん。
って感じですよね?
流石に両親に風俗で働いてると
言える覚悟も無かったので
アリバイとして都内の自宅は残し
お店の近く、、、では無く
出身地と言う事もあり、まだ土地勘のある
「大阪」に住む事にしました。
急遽在籍の為
最初は友達の家に住まわしてもらう事に。
何故「大阪」なのか。
土地勘があるが本当の理由では無いです。
送迎車があるのもですが
ちゃんと「通う」と言う修行をする為です。
朝早くに起きて
電車に乗って出勤する。
大阪から滋賀まで約1時間ちょい。
家から店まで考えたら2時間弱。
休まずこれがこなせるようになれば
東京に戻って自宅から働けるだろう。
と考えていた。
この時点では
長く在籍するつもりは全然無くて
ただちゃんと通える様になる為だけに
在籍を選んだのだ。
働くまでの前置き長くてすみません。笑
そろそろ働きます。←
いざ、初出勤。
ちゃんと出勤出来た。(良かった。笑)
店舗講習員の方に軽く座学を受け
お店の中でのシステムを教えてもらい
かなり気が引き締まった。
今までに無い感覚。
高級店って凄い。
お部屋もホテルみたいに広いし綺麗
お店のロゴが入ったタオル
シワやズレは
1ミリも許され無いメイキング指導
短い時間でいかに完璧にお部屋を整えるか
何もかも世界観が違った。
「私は有名店で働いてる人間」
「ちゃんとしなきゃ」
「修行してきた事をやらなきゃ」
「満点取らなきゃ」
「リピート増やさなきゃ」
ワクワクと同時に
自然とプレッシャーも抱える様になった。
けど高級店で働くってこう言う事。
今までとは価格も敷居も
まるで違うんだから
それぐらいあって当然。
けどそれが逆効果だった。
働き始めて何週間か経つ頃
修行の成果もあって
アンケートは当たり前に満点。
かと思いきや、、、
「気配りは感じられましたか?」
「礼儀正しさはありました?」
この2つの項目が徐々に
「普通」の評価になってく様になった。
慣れが出たのだ。
2時間弱かけて通う事も苦じゃ無くなり
アンケートも満足取って当たり前
最初に抱えた高級店で働く覚悟が
気づいたら無くなっていた。
と言うか、、、
「気配り」って何。
そんなの人によるじゃん。
「礼儀正しさ」って何。
堅苦しい敬語ばっかり使うのも変だし
ちゃんと三つ指ついてるし。
お客様のお洋服も整えてる。
「普通」になる理由が分からない。
私が必ず満点になる項目は
誰が目で見ても分かる行為ばかり
「ホスピタリティ」が欠けてるのだ。
そしてもっとダメなのは
なぜ「満足」に○をしてもらえないのか
考えなくなっていた。
そんな感覚的な事は仕方無い。
で片付けていた。
接客する事にも慣れが出て来て
流れ作業感満載。
特別クレームが入るわけでも無いから
自分が段々落ちぶれてる事にも気づかない。
ある日の接客。
御新規でフリーのお客様を対応する事に。
いつも通り
ニコニコ話しかけても応答が無い。
くっついても微妙な反応。
プレイをしようとしても遮られる。
何なの。と内心思う。
やっと話したと思ったらこれ
「何かタイプじゃ無いからBットは良いや」
「んー、Mットは出来る?」
「Mットだけで良いや」
身体を丁寧に洗い、Mットの準備。
いざMット、、、
「何か骨っぽくて気持ち良くない。」
「もういいや、止め止め。片付けて。」
言われるがままに片付け
身体を拭こうとするも
「触ん無くて良いよ。気持ち悪いから。」
、、、、、、
生きてて気持ち悪いと
ダイレクトに言われた事が無かった為
ポカーンとしてしまった。
とりあえず謝り。
言われた通りにジッとしてると
「ここ来る前にね延暦寺に行ったのよ。」
「おみくじ引いたんだけど、凶だったんだよね。」
「君の事だったんだね。笑」
「あー、これは来た俺が悪かったね。笑」
「あ、お土産あるから貰って。」
「おっぱいある子が良かったなあ。」
「君はガリガリで気持ち悪いもん。」
「これから開運すると良いね。」
と開運のお守りを渡された。
1時間半弱でそのお客様はお帰りになった。
お客様を返した後
お店の裏で大泣きした。
さすがのスタッフさんも私を慰める。
好みがあるなら選べば良いじゃん。
何アレ。
意味分かんない。
涙が止まらない私を見たスタッフさんは
「今日メイクさん来てるから気分転換にメイクでもしてもらおう。一旦休みな。」
と言ってくれた。
メイクさんにも沢山愚痴った。
ただ、不安な事が出来た。
今回はまだお店が
同情してくれる内容だったから
良かったものの
本来はクレームが入った時点で
1発クビなのだ。
そう私の最初の在籍店は
「お客様は神様」の様な場所だった。
女の子によっては違うかもしれないけど
少なくとも私はそう感じた。
でも良いお店には変わりは無い。
今でもそこで働けて良かったし
そこで働かなければ絶対今の私はいない。
通う事に慣れたら辞めるつもりだったのに
この頃には「有名店ブランド」に
しがみついていた。
有名店で働く自分に価値を感じていた。
気持ち悪いと言って来た
フリーのお客様に出会った事で
私の何かが狂った。
ガリガリでもMットが上手いと言われる様に
身体の使い方のアレコレを
死ぬ気で考えた。
仮にタイプじゃ無くても
プレイ内容で良いと思わせる様にすれば良い。
どんな事しても
私はこの有名店に居続ける。
もう「ホスピタリティ」なんて関係無い。
とにかく必死。
お客様が右と言えば右。
「生意気な顔してるからビンタさせて欲しい。興奮するんだよね。」
そんな事を言われた事もあった。
今までだったら
SM店の場合OP代があるからと我慢してやる。
か
「やれるわけ無いじゃん」と拒否る。
かのどちらかだった。
けどこの時の私は
「叩いて欲しいです。」
「気持ち良いです。」
と求める様に全部受けていた。
アンケート悪くなりたく無い。
クレーム入れられたく無い。
クビになりたく無い。
だから言われた事は全部やる。
接客では無かったと思う。
ロボットだった。
ずっと何かに追い詰められてる感覚。
お客様の気持ちを考えながら
接客する余裕なんて無い。
いつからか円形脱毛症っぽいものも出来てた。
不眠症っぽくもなった。
寝れなくても
クビになりたく無いから出勤はする。
数ヶ月経った、、、
とある日の事。
お客様を怒らせてしまった。
怒ってるなんて1ミリも気づいてなかった。
勿論怒鳴られたとかでは無いが。
その接客が終わった後もアンケート結果が
イマイチだった。
スタッフさんに呼ばれ
怒らせてしまったお客様が
お店の上客だと言う事を知った。
「今日どうした?気をつけてね」
とだけ言われた。
これは心配の言葉はあまり含んで無い。
もうストレスが限界値だった。
これ以上ここでやり続けられる自信が
この時点でもう無かった。
友達にも会ってない。
気軽に相談する人もいない。
接客のノウハウを学ぶきっかけも無い。
そもそも
何がダメなのか完全に分からなくなってた。
その後も
精神がボロボロな状態ではあるものの
身体が勝手に出勤してる。
辞め時を考えていた時
東京から出張ついでに
遊びに来たお客様と出会った。
とてもフレンドリーで
笑顔が多い方で
逆にこちらが癒されてしまった。
休憩中に
私の色んな事を聞かれて
辞めたい事とかをボロボロと話してしまった。
「東京に家があるのに何で吉原で働かないの?」
と言われた。
吉原って聞いた事はあるけど。
何処やねん。
そう。
私は他人に紹介された所で
働いてただけで
自分から率先して調べた事が無い。
東京に住んでても
吉原がある事なんて知らなかった。
出稼ぎ嬢をしてたのもあり
もっと知らなかった。
お客様と一緒にgoogleマップを見て
吉原の場所、行った事あるお店を
教えてもらった。
気が軽くなった。
でも気が軽くなったからと言って
それ以外は特に変わってない。
どうせ前回の上客を怒らせてる時点で
クビ宣告されてた様なもんだしなあ。
なんて考えてた。
半ば頑張る事も諦めてた時に
お店の人とお話しする機会があった。
何と無く良く無い話な気がして
少し悔しかったけど
クビって言われる前に自主退店した。
結局友達の家を出てからは
家を借りる事が面倒臭くて
西心斎橋でホテル住まいをしていた。
ホテル住まいにしてて
良かったあ。なんて能天気な事を考えて。
全部の荷物を持って東京に帰還。
帰って来てからは
何も考えずに沢山寝た。
次の事は今は考えなくて良いから
今は沢山睡眠を取ろう。と
自分を甘やかした。
辞めてからも
身体に染みついた体内時計は消えず
朝になったら起きて
外に出る習慣が出来た。
これだけでも私にとっては儲け物。
辞めたけど
あの時のお客様は
これしたらもっと喜んでもらえたのかな。
あの時のお客様は
きっとこうして欲しかったよね。
とか
おさらいしたりした。
ここに来て
「ホスピタリティ」の大事さに気づいた。
高級店とは、、、
テクニックは勿論だけども
1番大事なのは「ホスピタリティ」
相手の心に寄り添う事。
寄り添おうとする気持ちを見せる事。
精神的には苦しい事ばかりだったけど
大事な事を沢山学ばせてもらった。
何度も言うが
今の私があるのは
ここでの経験があったから。
働けて良かった。
当時の事思い出しながら
書いてるせいで
感情がぶぁぁぁとなり
過去1文章がまとまってない気がします。汗
今この店に戻りたいかと聞かれたら
ぶっちゃけYESと
答えられないぐらい厳しかったので
アレですが、、、笑
最初の在籍店が雄琴だったのは
本当に良かったとしか思わないです。
全てにゆるゆるな私が
2時間かけても
休まず通えるようになったのは
紛れも無くここですからね。笑
勿論そのお店に還元は出来て無いですけど
そこでの失敗は今の成功に基づいてるので
厳しいところで失敗出来て良かったのです。
何で私が若干若めの年齢で
講習員になれたかは
ここで働いた事が
きっかけになってます。
数ヶ月で数年分の経験が
勝手に叩き込まれました。
あの時のフリーのお客様
「気持ち悪い」って言ってくれて
マジでありがとうと思います。笑
さて次回は
「吉原・川崎編」です。
お前何歳なんだよ。
ってぐらい濃い目の人生なんで
まだまだディープな話は続きます。
今回も読んでくれた方々
ありがとうございます。
読んでるよって言ってもらえると
本当に励みになります。
改めていつも有難う御座います。
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