見出し画像

雨宿り

   雨宿り


雨が降ってきたので、自転車を止めて、
雨宿りをして時を待っている。

深呼吸をして、
山を登る途中で出会った人に、

切り株に座って水を飲み、
山彦を聞きながら、

長い詩を教わったことを思い出す。
何故あの長い詩は、

いつでも側にいて欲しいと
思わせるのか考えている。

鳥も虫も、季節の事をよく知っていて、
「梅雨になった時は、

この穴で過ごしますから、
呼び鈴を付けておいて下さい」

などと言っているのだろうと思う。
こんなときに、

一二編すぐに詩が作れて、
雨が止んだら、僕は自分に

「才能があるから、
もうちょっと続けてごらん」なんて

言ってやれるだろうなあと待っている。

良い文章を作れるように、 作るために、 大切に使わせて頂きたいと思います。