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チームPJに多大なる感謝を

 私の推し物語「Dr.タカバタケと『彼女』の惑星移民」が終わってしまいました。


 まず、この素敵な作品に巡り合わせてくださったPJさんをはじめ、バックアップフォローをなさっていたチームPJの皆様に深く感謝いたします。

 正直、noteでここまで創作の全てをぶちこんだ作品が読めるとは思っていませんでした。後、もう一言付け加えるとしたら、この作品はnoteだからこそ生きたもので、残念なことにnote以外で発信しても微妙になっていたかもしれません。

 文章だけで作品を表現することははっきり言って難しいです。
 しかしこの作品はイラスト、年表、キャラ相関図、音楽、作品の世界観を余すことなく表現できる全てのツールで作成なさっております。キャラひとつ、曲ひとつにおいて最大限の努力を惜しまない。ファンやお仲間さんの見せない努力が結集したものがこの作品に表現されております。

 この作品の何が一番良かったのかと言うと、人間の感覚に響くんです。視覚と聴覚に働きかけるこの作品は、自由なクリエイトを応援しているnoteだからこそできたものと思っております。

 特にどこが?と言われた方。シーにD.I.V.Eするシーンを見てみましょう。
 私はこれで魂が震えた。小説だぞ、小説なのにここまで人の心に深く侵入してくのか。そしてこれは作者PJさんがご自分で演奏して作曲された作品です。
 真面目な話、PJさんはあとがきでちらっと語っておりますが、この作品を書く前は想像を超えた忙しい環境下に置かれております。それでも神から降臨した声に導かれるがままにこの作品を生み出してくださりました。

 これだけクォリティの高い文章が書けて、想像力豊か、音楽もできて、しかもイケボ。なんだよ、ひとつくらい私に才能くれませんか?

 神は本当に不公平です。私には何もないので、推しのこの作品をギリギリまで応援させて頂きます!!!


 はい、ここから真面目に完走した感想を書きます!
 世界観についてはもうこの私の駄文をお読み下さっている方は「はいはい、信者ね」みたいにスルーしてくれているか、またはガチタカバタケ信者かと思っているので気にせず推します。

 私は感想を書く時に必ず作品を振り返る為に携帯のメモまたは紙に文章を起こします。実際、今回タカバタケに使ったルーズリーフは20枚ちょっとかな。
 そんなことはどうでもいいくらい、「よかった」

 え、語彙力ない感想、最後にそれか?と突っ込まないでください。
 ちょっとまってね、(読了感に浸りたい)

 ※先に言いますが、私の感想は作品を読んだ上で読まないとさっぱりわからないと思いますので、興味ない方はここでUターンお願いします。(って、そんな人いないか?)


 年表を拝見してください。こちらのタカバタケ年表を見ると地球と惑星エリンセで起きた内容は〇年です。
 それが長いか短いかと言う話はさておき、一人称と三人称視点について触れたいと思います。
 私は断トツ一人称視点の難しさを痛感しているので、各キャラを分けて一人称で走り抜いたのがまず凄いと思っております。

 三人称は創作者が客観的な視点で作品を書くので、改稿の時に振り返りやすいんです。一人称はそのキャラを降臨させないと途中からキャラがブレたり、制御不能になったりします。
 まあキャラが自分の筆を離れてしゃべるというのは本当に面白いところで、私もそれを感じてますが、まさにこの作品は60話からノボー先生(最後まで先生とお呼びします!!!笑)がPJさんの筆から離れてしゃべったな、と思いました。

 天才は時に何をしでかすかわからない。元々初期プロットの中に組み込まれていた会話だったのかもしれません。ですが、地球と対話したノボー先生の言葉、想像外の発想は作者も予想外の話をしたな、と思いました。最初っから組み込まれていた話でしたら、もうPJさんが天才ノボー先生を生み出したんですから、天才の天才ですよ(日本語オカシイネ)

 そして作品の凄いところは視点と年代が飛ぶこと。このスキルは爆弾だったりもしますが、うまく着地しててこの才能は嫉妬しかない(笑)
 年代通りのストーリーは簡単です。途中にぽんと回想シーンをぶち込む手法はありますが、PJさんの使い方はまた悔しいくらいうまかった。
 だいぶ先のところでああ、このシーンの細かい描写はここか!と回収させてくれる優しい部分。それが『全年齢対象にしたいSF』と仰ってる点なんですね。
 確かに優しい。だとすると私のようにガンダムをこよなく愛するコアなSFファンには物足りないのではないか。
 ですが、富〇監督のような文章ではなく、本当に最初から最後まで優しい文章でした。だから読みやすい。世界観も小難しい文章を全て省いておられるので読みやすい。だから長いお話であっても最後まで楽しくわくわくしながら拝読させてもらった読者は多いのではないでしょうか?

 シーンの好みは多々あると思います。一部のスキ嫌いが分かれるのは最後まで読者を引き付けられるかどうかですが、そこはよっぽど作者自身が有名じゃない限りいきなり初見でこれ勧められたけど長くてムリと諦める人も多いと思います。タカバタケはそんな人の為にまた仕掛けを施してくれてます。
 私のようにパソコンを常に使えない読者には「まとめ読み」で文だけで訴えるストーリー、SF初心者でも楽しめるように随所に挿絵を入れて物語に華を添える「マガジン」、もっともっと読者と一緒に作品を盛り上げたいという想いから発展した「二次創作タカバタケ」
 PJさん自身が優しい方なので、二次創作も盛り上がりが凄い凄い。恐れ多くて何もできませんが、勝手にリクエストだけはしました。(なのにこんなよくわからないコアなファンからのお願いを快く快諾して下さったPJさんには感謝しかありません!!!)

 ただ、この作品でひとつだけ勿体ないと思ったのが、note創作大賞に向けてのカテゴリーと文字数制限です。
 最初のタカバタケは10万を切る文章量だったようですが、SFの世界を書き上げる上で14万以内の制約はハッキリ言って難しいです。実際、今も連載されているSFは100万以上の文字数だったり、世界観を全部語るととてもじゃないけど14万じゃ収まらない。
 なので、最後の3話は駆け足気味だなあ・・・という印象でした。
 作品をべた褒めするのは誰でも出来るので、これはガチファンとして一言です。多分、もう少し時間があって、もう一度深く推敲する時間があれば後半の3話はもっと良くなる話だったと思います。
 ただし、それはあくまで『全年齢対象』を省いた作品であればという話です。PJさんのタカバタケは全年齢対象なので、キスも抱き合うもないし、無駄なシーンは全て省いてます。赤い泪の話もそう。書けば書ける部分は山のようにあるので、(それがもしかしたら、よもやま話にあるのかな?ごめんなさい、こちらまで着手できていないのでちょっとずつ読みます)
 でも、辛口なことを一言だけ言うと、全年齢対象のわりに後半の3話は駆け足で結構ガンガン言ってるなあ、ここまできちゃったら全年齢だとついていけるか?と思ったのが本音です。一気読みした人が正解かもしれません。ちょっと読んでいて隙間が空いてしまった人は、これがチャンスだ。一から読み直そう!!!【宣伝】

 実際ノボー先生が地球に行った時点で私はこうなるEDが見えてました。なので、EDを見ても「やっぱりこれでよかった」という印象です。
 SF作品は好きなので色々読んできましたが、作者さんの頭の中が面白いですよね。タカバタケはよもやま話も含めてアニメで作られたらすごくいい作品になると思います。もう曲もキャラ画像も出来上がってますし、いけるんじゃないですかね??

 ちなみに、私は読んだ作品全てにスキを押すようなことはしてません。あくまで熟読した上で、この話は良かった、と思うものに推してます。
 (ただ、反応が悪くて2回押して好きが消えた事件ありましたが、万が一あほみたいに通知が流れたら大変申し訳ございません!)

 もうひとつ残念だったのが、note創作大賞に『SF部門』がないこと。
 確かにタカバタケは恋愛小説部門なのですが、幅広いジャンルの中でこれ1本で戦い抜くにはちょっと弱い。私はこの壮大スケールの作品をオールジャンルでかつ、SF/恋愛小説部門のドッキングで推して欲しい。

 PJさんはタカバタケ1本で戦い抜きました。
 毎日同じ時間に更新されて、みんなが見やすいように細かい部分までの配慮、1クリエイターとしてだけではなく、いかに読者に読みやすい自分の愛した作品を送り出すのか。その創作においての一番大切な姿勢を教えてくれた作品だと思っております。

 作品の一番の読者で、作品を愛するのは自分です。ここまで全員主人公で全員が生き生きしたキャラで最後まで駆け抜けたこと、これはどのキャラにも作者様が愛着と細かすぎるんじゃないかってくらいの構成をかけたからこそできたこと。
 キャラを愛せない作品は面白くない。文章のレベルじゃない、キャラが輝いているから文章が生きる。

 己の手から少しだけ放して我々読者におすそ分けして下さったこと、創作においての姿勢、私に足りなかったものをこっそり影から教えてくれたこと、深く感謝します。

 最後に

 ヘッダーを自由に使ってください!とのことで、みんフォトを10分くらい漁りました。勿論、私は今までヤマバ様愛をうたっているので、絶対お前ヤマバでくるだろwと思った方、ぶっぶー!

 この作品の一番の立役者は「ゼン」だと思っております。
 私はこの作品はゼンというキャラの生い立ち、彼の葛藤と選択、その後全てがこの作品においてのキーだと思ってますし、推しとは違う意味で、彼にはタカバタケワールドを生み出してくれてありがとう、という気持ちでヘッダーは全ての感謝を込めて「ゼン」を選ばせて頂きました。


 


  noteさん、来年はSF部門もよろしくお願いします。


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