みんなが欲しかったシン・クリエイト・シンプル
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クリエイト・シンプルを超えた!?
別の記事でも書きましたが、クリエイト・シンプルはカチカチ操作が多くて煩わしいです。業種が決まれば質問の答えはほぼ固定されるのに、いちいちクリックしていかなきゃいけないのは苦痛です。
そこで、クリック操作を極力なくすとともに、さまざまな条件でのばく露濃度・リスクレベルを一枚ものにまとめてたシートを作ってもらいました。
ばく露濃度とリスクレベルの出し方はクリエイト・シンプルと全く同じなので、安心して使っていただけます! クリエイト・シンプルを超えた、いわば「シン・クリエイト・シンプル」といっても過言ではないかもしれません。
👇イメージはこんな感じです。
どういうふうに見るの?
👆のイメージを例にとります。アセトニトリルという化学物質で、品質試験なんかで頻繁に使う有機溶剤らしいです。今回、濃度基準値が設定されたので、何とかして基準値以下であることを証明しないとマズイ化学物質です。
前提条件
含有率や作業条件などの前提条件をシートの上から1番目のテーブルに示しています。
含有率は99.9%である 👉 原液そのものを使う
取扱温度は室温(20℃)くらいである 👉 加熱とかしない
空気中に散布する作業やぬり伸ばす作業はしない 👉 作業条件のこと
マスクはしていない 👉 指定防護係数[1]のこと
ばく露限界値+α
濃度基準値などのばく露限界値に関連する情報をシートの上から2番目のテーブルに示しています。
8時間濃度基準値 👉 厚生労働省が決めた基準値
許容濃度 👉 日本産業衛生学会が決めた基準値
TWA 👉 ACGIH(アメリカ)が決めた基準値
MAK 👉 DFG(ドイツ)が決めた基準値
管理目標濃度 👉 基準値がないときの目標値
ちょっとタメになる情報もあるので便利です。
がん原性物質 👉 いわゆる「発がん性」があるかどうか
皮膚等障害化学物質 👉 手袋・眼鏡などを着けるべきかどうか
ばく露濃度・リスクレベル
作業時間・頻度を「長い・ほどほど・短い」の3カテゴリに分けて、取扱量と換気レベルの組合せに対するばく露濃度・リスクレベルを示しています。それがシートの上から3~5番目のテーブルです。
例えば、残業前提の長い作業時間で、中量のアセトニトリルを換気レベルCの場所で使った場合、中量&換気Cのマスを確認すればいいわけです。👆のテーブルから、ばく露濃度の推定結果は5000[ppm]で、リスクレベルの判定結果はⅣということが分かります。一瞬でリスクの見積ができます!
余談:
クリエイト・シンプルでは、ばく露濃度が500 ppmを超えると頭打ちになる仕様があります。このシートでは頭打ちになっていませんが、リスクレベルの判定時にその点を考慮するようにしています。
ちなみに、取扱量と換気レベルの意味は次の通りです。
もし、たまにしかやらない短い作業時間であれば、4番目のテーブルを使えばいいわけですし、長くもなく短くもない作業時間であれば、3番目のテーブルを使えばいいわけです。よっぽどのことがない限り、ほどほどの作業時間(3番目のテーブル)が当てはまるかと思います。
リスク低減措置の検討も簡単です。赤色(Ⅳ)・橙色(Ⅲ)はリスクレベルが高いので、黄色(Ⅱ-B)・緑色(Ⅱ-A)・白色(Ⅰ)になるような条件を探せばいいわけです。取扱量を減らしたり、換気レベルを引き上げたりという感じです。
それでもダメなら、マスクを着けることも検討しなければいけませんが、そういう判断を下す前に必ず 実測 をするようにしてください!
いかがだったでしょうか。言葉の意味を覚えるまでが大変かもしれませんが、慣れてくると クリエイト・シンプルを使うよりもかなり効率的に リスクアセスメントが進められそうですよね!
化学物質ごとに作っていきます!
濃度基準値が設定された化学物質を中心に、こういったリスクアセスメントシートを記事にして配布できればなと思っています。
リクエストや質問・相談など、お気軽に👇からお問い合わせください。
あおい技術サービス事務所 はしくれ
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