1泊2日、山口の志士の跡を巡る旅

1日目
到着→安倍晋三邸訪問→大丸百貨店にて「私の本棚」見学→萩本陣一泊
2日目
松陰神社→安倍家お墓参り→百姓庵→帰宅

安倍晋三元総理の邸宅訪問

小高い丘の上にある、安倍邸宅。そこで晋緑会(後援会)の皆さんと交流した。
安倍先生に関して、いろんなお話を聞かせていただいた。
「どんな人にも隔たりなく、平等に敬意を持って接していた」
「誰にも弱音は吐かなかった」
「必ず地域のお店に行き、勧められたら全部買い、両手いっぱいに荷物を抱えて帰っていた」
「一人一人と丁寧に接し、必ず握手をしていた。」
文字に起こすと信憑性ないかもしれないけど、政治家なんてそんなもんでしょって思うかもしれないけど、後援会の人たちの表情でわかる。本当に裏表のない人だったんだなって。
安倍昭恵さんも同じ。昭恵さんは今でも海外から呼ばれ、世界を飛び回っている。昭恵さんも表裏なく、どの人の話も丁寧に聞き、純粋な心で受け入れる方。心配になるくらいに。
そんな二人だから、後援会の方も全力で応援する。
安倍さんの立候補の時は、ボランティアで後援会の方が全国キャラバンをした。第一次政権退陣の時は誰も批判することなく、温かく迎え入れた。
安倍先生と後援会の絆は本当に深く、安倍先生の強い意志と人間性と必ず約束を守る姿勢が人々を突き動かし、それが安倍先生の原動力になっていた。話を聞いているだけでも、込み上げてくるものがあった。

山口新聞佐々木元編集長の「私の本棚」

現在、大丸百貨店には山口にゆかりのある人物の実際の蔵書を集めた企画展が開催中。
安倍先生の本も一部そこに。
安倍先生の蔵書の特徴は小説を多く読んでいたこと。ビジネス書も専門書も読んでたけど、物語系が好きで、お風呂でも読んでいたそう。お風呂で本って読めるんだ。
どれだけ多忙でも、本を読んで自分をアップデートしていたそう。いつ読んでいたんだか。移動中って言っても、車で読んでら酔うしな。ほんとに安倍先生の時間感覚はどうなってるんだろう。
読んでた本は政治思想の面では、ニクソンやドゴールを参考にし、文化思想の面では吉田松陰など、幕末〜明治維新の志士の影響を受けていた。今の自分の関心分野にドストライク。自分の周りの尊敬する大人に紹介してもらった本がたくさんあった。これは読むしかない。安倍先生が読んでたんだから、もう時間ないとか言えないっすね。

何もないところからは何も生まれない。思想も材料がなければ高まらない。安倍先生は読書を通して常に学び続けることで国家観を確立し、小説を通して、豊かな人間性を高めていたんだろう。
人間性。豊かな情緒。共感の心。僕は足りてないなぁ。

旅館、萩本陣へ

下関から萩へ。電車とバスを乗り継いで約3時間。
朝早かったのもあって、もう疲れた。腹減った。
泊まる宿は萩本陣。早速、食事処へ。
もうね、全部美味い。美味しいの条件が完璧に揃ってた。
言葉にならなかった。だから、言葉にできません。
部屋も温泉も最高。

2日目、松陰神社へ

吉田松陰が祀られている神社へ。そもそも、神社って人を祀るんだって思った。明治にできた神社だけど、もしかしたら日本で一番新しい神社なのでは?僕も祀られる人間になりたい。
松陰神社ではまずお祓い?お清め?をしてもらって、上田宮司に境内を案内してもらった。特別に松下村塾にも入らせてもらった。さすがに痺れた。ゾクゾクした。
最初、上田宮司は、宮司だし、最初は厳しい方なのかなって思ったけど、この人がめちゃ面白い。
吉田松陰に詳しいのはもちろんだけど、今の政治や教育に対する知識や問題意識も深くて、ユーモアも溢れてて、ちょっと疲れたなってタイミングでギャグとか雑談を挟んでくれるからずっと話を聞ける。松陰先生の講義もこんな感じだったのかなって、上田宮司の背景に松陰先生が見えた気がした。
松下村塾は実は50年続いたけど、その中で松陰が先生をしていたのは、たった2年。他にもたくさん先生はいたけど、幕末の志士が生まれたのは松陰先生の時だけ。
松陰先生の特徴は個性慎重とテストがないこと。子供たちの長所短所・資質を正しく見極めて教育するから、子供の吸収も早かったんだろうなって。あと、松陰先生は孟子を教えたらしい。これは僕も始めるしかない。
山口の小さな町の小さな塾から国を変える人が育つ。究極、どこで学ぶかでもなくて、誰が教えるかなんだろう。そういう教育者になりたいものだなぁと。
松陰先生が大切にした大和魂。「日本の歴史、文化、伝統、風土、信仰を踏まえた日本人の叡智、知恵、心、魂」。
自分にとっての大和魂を心に持ちたい。

安倍家お墓参り

昭恵さんと合流して、安倍さんが眠るお墓へ。安倍寛さんや晋太郎さんもそこに眠る。ここも丘の上にあって、竹林や田んぼに囲まれている。温かい陽だまりの下、真っ直ぐ伸びる竹は安倍さんの信念と重なり、たくさんの稲穂はこれから多くの人々の生活を支えていくんだろうと感じた。

塩作りの百姓庵

油谷町にある、日本で一番美味しい塩を作る百姓庵へ。
狭い道を進んで、人里離れた場所にある製塩場。そこは湾と林の境になっており、波が穏やかで、2つの川が流れ込むところになっている。塩分濃度が低いから、磯の香りも薄いし、海に入ってもベタベタしない。
塩は海から取れるけど、森が近い方が美味しいとのこと。それもそう。森の栄養が詰まってるから。竹と稲を組んで、高さを作り、上から海水を流して、1週間かけて濃度を高める。それがかん水。そのあと、薪で海水を熱し、にがりを作る。そこはサウナのようになっていて、蒸気が蔓延してるんだけど、もうそこの空気を吸うだけで、栄養を吸ってるって感じた。
そして最後に乾燥させて、塩の完成。
まじで美味い。塩なんだけど、ただしょっぱいんじゃなくて、自然の養分も感じた。
海と森の栄養を凝縮させたのが,塩。塩で免疫も高まり、美容にもいいんだって。現場を見ないとほんとかよって思うけど、見れば分かる。塩やばい。
そして、やっぱ職人てすごい。生命の摂理を知ってる。
こういう人から得られる示唆って多いし、こういう人が教育に必要。

2日間を振り返って

今回,たくさんの人と交流し、たくさんのお話を聞き、たくさんの想いに触れた。
本州の端っこの小さな村から日本は変わった。日本を変える人物が育った。自分もそうなりたい。吉田松陰が人を教え始めたのはわずか9歳。僕はもう22歳になっちゃったけど、人にはそれぞれ春夏秋冬がある。僕の四時はまだ先なんだと思う。とは言え、行動を起こさないものに、変化は起こせない。常に学び、常に動こう。自然災害、安全保障、不景気、少子化、、この危機迫る現代日本の志士でありたい。
そして、たくさんの表情や景色を見て、たくさんの命をいただき、たくさんの綺麗な空気を吸った。今,帰りながら、これを書いてるけど、多分疲れてる。でも、なんだかすごく明日が楽しみ。五感で2日間を過ごして、むしろエネルギーをもらった。この感覚を得続けたいし、同世代、若い世代に共有したい。

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