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#読書感想文
新しい神話の誕生をみた日
先代の皇尊が崩御し、殯雨が降りつつける大地。その地に秘密を隠し、自らの悲願を叶えるために立つ人物がいた。その背中は大きいようで小さく、発する言葉には悲願への強い思いが絡みつく。龍の声を聴くことのできない女性と、龍の声を聴くことのできる男性もまた異端とされる世界で。新しい神話の姿となったであろう主人公のその背中が、未だに焼き付いている。
龍ノ国幻想 三川みり
さて、いきなり私事となるが、以前記事
世界をみるレンズを得た日
#読書感想文 というものを日々自分のノートに書き記しているが、最近は自分の時間を取るということもままならず、新しい本へ冒険にでる機会がめっきりと減った。おかげでなかなかノートに新しい冒険譚のページは増えず、寂しい毎日を送っている。
そんななか見つけたこの「#読書感想文」というテーマ。
なるほど。心に今も強く残っている過去の冒険譚をここに書き記していくことは、新たな「読書」という冒険に出かける人