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部下の手柄は上司のもの、上司の失敗は部下の責任は現実にある

白いブラック企業は腐っている。
もはや多くの社員は自分のことだけを考え、周りのことなどどうでもよい。
自分たちの生活を支えている会社のことさえ、どんなにノンキにしていても、成果を上げなくても、永遠に存続し続けると思っている。自分が頑張らなくてもどこかの誰かが頑張って会社を存続させてくれて給料をくれると思っている。
こんなことを表立って言うものはいないが、こういう風潮であることは皆気づいている。気づいているから最低限自分は傷つかないように振る舞っていく。そして腐っていくのである。頑張って働こうとするものは搾取され擦り切れ壊れていく。「部下の手柄は上司のもの」なのである。勝手に報告され持っていかれる。あたかも自分がやったかのように上層部へ報告し、自分だけさらに上へ登っていくのである。そんな搾取システムができあがってしまっているので、表立って頑張ろうとするものは稀である。横並び一列になるように気を付ける。ちょっとでも前に出てしまえば、仕事を積まれやらされ搾取される。横一線から出てはならないのである。そんなネガティブなモチベーションと搾取環境があるために、仕事の成果は年を追うごとに目に見えて悪化している。それを皆気づいている。会社の上層部だって気づいてるはずだが頑張るだけ無駄、自分の任期満了まで会社が持てばよいと思っているのだろう。

 会社の上層部も基本はどうでもよいと思っているのだろうが、進まない雰囲気にイラッとすることがあるのかもしれないし、他社のピカピカのプレス情報を聞くと自分の会社、いや自分も成果を出して世の中に認められたいという欲求が出るのか、突然成果を要求してくるときがある。そうなると蜂の巣を突いたときのように組織内はワラワラ動きだし、この進みの悪さの責任を誰になすりつけるか腐れ管理職たちの関心はそれだけである。むかしは他部門のせいにすることが多かったような気がするが、今は稀である。なぜかって?「そっちが悪い」「いやお前のところが悪い」と水掛け論になって結局、双方悪いとなるからである。疲れるだけで結局自分に責任が回ってくるなら、横方向での戦いは不毛と学習したのだろう。自分のところでスケープゴートを作って生贄にするのが最も楽な解決法なのである。かわいそうな生贄の羊さんは、自分が生贄になっていることは最後までわからない。と言うのもそういった「誰を生贄にするか?」と言う談合は生贄羊のいない閉鎖的な会議室で行われるからである。そして上層部に報告されクローズするのである。最終決定がされてから、かわいそうな生贄羊に処分が言い渡され、弁明の機会もなく処断されるのである。ここで恨み言を言っても決定事項である。覆ることはない。池井戸潤氏の小説に出てくるようなことは現実にある話なのである。違うところは逆転のトライは存在しないところくらいである。

「部下の手柄は上司のも、上司の失敗は部下の責任」は現実にある。
事故に遭うか遭わないかは運次第である。当たったらついてないと思い生贄になるしかない。

最後にそんな「部下の手柄は上司のも、上司の失敗は部下の責任」の事例をいくつか挙げておく。

事例1 「部下の手柄を搾取したい腐れ管理職」
部下の手柄を搾取した腐れ管理職は、部下の偶然挙げる手柄を待つようなことはしない。積極的に仕事を丸投げして成果を挙げるように促すのである。日程計画から他部門との折衝まで全て丸投げし、自分が上層部に報告する期日までに成果を出すようにだけ指示をして結果を待つのである。もし期日までに結果が出せなけば、その責任を押し付けて自分は傷つかないように立ち回るのである。成果が出ても出なくても上層部への報告の場へは腐れ管理職しか出席しない。どうとでも言えるのである。まともな会社なら裏を取るだろうが、ここは白いブラック企業である。面倒な裏取りなどしない。報告を鵜呑みにして終わりである。
この腐れ管理職の迷言がある。「部下はガチャガチャと一緒」いいのが出るときもあれば、残念なときもある。いいのが出るまで回し続けるしかない」
それはこっちのセリフだと言いたいが、結果が出なければ責任を押し付けて追い出し、新しいガチャを引いて、よい結果が出るまでガチャを回し、結果が出たら搾取。そして自分は上へ上がっていくのである。

事例2 「相談したら、責任を取らせて終わり」
腐れ管理職は面倒なことは嫌いだ。
言うことを聞かない部下、その部下の破壊工作で他部門との関係が悪化したことを相談した(詳細は「組織を荒らす輩社員たち」の記事参照)際のエピソードである。
腐れ管理職であることを見抜けなかったことが問題なのだろうが、白いブラック企業の腐れ管理職は面倒なことが嫌いである。面倒臭い輩社員に叱責して攻撃目標がこちらに向いてはたまらない。なので対応なんて以ての外である。それに他部門との問題に関わって他部門から自分にクレームが来ても大変である。こんなことで傷つくと自身の出世に響いてしまう。
この腐れ管理職は、相談者の管理不足を上層部に報告し、本来は輩社員の破壊活動が問題であったにも関わらず、他部門へ詫びるように指示をして決着を図った。自分は表には一切出ず、裏工作だけしっかりしてクローズするのである。最悪である。しかし、こんな腐れ管理職を見抜けなかったことが問題なのだろう。どうしようもない腐れ管理職に相談するのは命取りである。



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