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過去に黄昏たり、未来に夢ばかり見ていないで「今」を生きることが真の未来を切り開く

人間の過去なんて、それぞれにいいこともあれば、悪いこともある。その隅から隅までをほじくり返して、考えるのに忙しいなんて一日を送ってしまっているんだよ。しかし、それでは今日一日を無駄にしているばかりか、自分の将来すら価値のないものに変えてしまっていることになる。過去はもう戻ってこないものだ。
(中略)
将来のことが不安になって気が気じゃないなんていう状態に今日を変えてしまっている人もいる。はたまた、大きな夢ばかりを見て、時間を過ごしている人もいる。今日、その夢に一歩でも近づく努力をしていないなら、結局、未来を恐れてオロオロしながら、今日を過ごす人と大して変わりがない。大切なのは昨日までの人生と、明日からの人生に心をとらわれることなく、今日一日に集中して生きるということなのだ」

「賢者の書」喜多川 泰 (著)

第五の賢者の言葉もまた、これまでの自分の間違った考えにガツンと大きな衝撃を与えてくれました。私はこれまで、そしてたぶん今でさえも、第五の賢者が指摘するように過去の出来事をほじくり返して、あの時は良かったなぁ〜、あの時はああすれば良かったなぁ〜などと過去の思い出に必要以上に長く浸ったり、過去の自分の行いを後悔したりと、今という時間を大切にせずに過ごしていたことが結構たくさんあったなと反省しています。多少は過去の思い出を思い返すことはよいとしても何らかのアクシデントで落ち込んでしまっている時は、3日も4日も過去の自分を思い起こして時間を費やしていたと思います。そして過去に時間を費やせば費やすほど、今という時間を忘れてしまい、さらに過去へと身をおいていたと思います。そして過去から戻る先は今を通り越して未来へと行って、こうなったらいいなぁ〜、ああなったら嫌だなぁ〜などと、未だ見ぬ未来に過剰な期待や不安を抱えていました。そうして未来の空想を一通り終えると、また過去への旅へと逆戻りして、今という大事な時間を放置したまま、過去と未来を行ったり来たりしながら多くの時間を費やしてしまっていたと思います。

第五の賢者の指摘のとおり、過去を悔いても変えようがないし、今をしっかり充実させて生きていかなければ、いくら未来に希望を持とうとも、そんな未来など来るはずはないのです。もちろん過去の失敗を反省して今を充実させることはすべきです。第五の賢者が言っていること(想像ではありますがたぶんそういう意図だと思います)は、過去のことをグズグズと悔やんでいるだけではダメで、過去の失敗を反省することは良いことだとしても、あくまで今を大事に生きなさいということなのです。同様に未来も、未来を全く考えるなと言っているわけではなく、未来に過剰に期待したり、必要以上に不安にならずに、未来のゴールへとつながる今を、今日の一日を充実させていくことが、自ずと素晴らしい未来を呼び寄せると言っているのです。
「賢者の書」の中でも言っていますが、伝記に書かれるような人はどんな困難があっても、今日を一生懸命に生きていますね。その姿を見る(読む)ことで、まだ偉業を成していない過程の人生を読んでいても、あぁこの人には成功の未来が来るはずだと思えますね。一方で、過去と未来行ったり来たりしているような姿の人を本で読んでいたら、この人はあまり良い未来は来そうもないと思えますね。第三者視点で本を読むとどのような行動をすべきかは理解できますね。残念なことに主人公になった瞬間についつい忘れてしまい、過去と未来の住人になってしまうことありますけど、、、、、慣れるまでは「今を生きるぞ」と常に自分に言い聞かせようと思います。

最後にもう一度、「第五の賢者の教え」を私の解釈でまとめると、

  • 輝かしい未来を手に入れるためには過去や未来の住人になってはならない。

  • 今を大事に、そして今をしっかり生きることである。

  • すなわち、今日という一日をしっかりと充実させて生きることである。


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