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#24 裏煽り社員

レア度  ★
他人事感 ★★★★★
腹黒度  ★★★★★
技:普通のフリをする、関心ないフリをする、裏で煽る(あおる)

解説
白いブラック企業には裏煽り社員が多い。そのためレア度は極めて低いが、どいつが裏煽り社員なのか見つけるのはステルス型輩社員より遥かに難しい。
その理由はどんなに関心があっても常に「普通のフリをしていて」「関心がないフリをしている」のでまったくわからないのである。それに直接的な攻撃をしてこないのでほとんど見分けがつかない。
それなら無害だからいいじゃないか!と言いたいところだが、これが一番タチが悪い。ふだんは何もなければ何もしない。しかし一旦何かが起きる、まぁよくあることとしては人間関係のイザコザが起きると、巧妙に煽ってくるのである。レア度が低いと言ったように裏煽り社員は見分けはつかないが相当数存在する。いわゆる群衆と思ってよい。個々のつながりはないが、ある出来事によって発生する群衆である。その群衆である裏煽り社員の関心事は社員どうしのイザコザである。そのため、無数の裏煽り社員によって小さな諍いであっても大炎上し、大きな争いごとへと拡大していくのである。

裏煽り社員は、ふだんは隠してはいるがゴシップが大好きである。自分に直害がないが比較的近場での諍いが起きるのが大好物である。近場で争いが起こるち臨場感豊かに鑑賞できるだからである。そして大好物だけに美味しく食べられるように最大限の努力をする。戦況を把握し、より炎上するようにガソリンを撒くのである。共感してくれるとガンガンいくタイプ(諍いの当事者)には「君は悪くない」「相手が問題だ」「君は被害者だね」などと正当性を構成するように言葉巧みに操っていくのである。本来なら「ここらあたりが落としごころ」と沈静化するような諍いも彼らにかかれば大戦争になるのである。沈静化など以ての外、燃えろ燃えろと油を注ぐのである。裏煽り社員は群衆である。決して当事者のどちらかの味方などではない。何かあれば蜘蛛の子を散らしたように退散していく。最初からいなかったように知らん顔である。誰かが苦しんでいる姿を見て悦んでいるだけなのである。

ひとつの諍いが終われば、また新たな諍いを探し、煽り、炎上させて苦しむ当事者を見て楽しむ。
自分自身に自信がない、自分の為すことに自信がない、関心を持てない、要するに自分の行動に自信も関心もない社員が他人の不幸を見て自分の心の安定を保っているのだろう。
白いブラック企業の土壌としてふさわしい社員たちである。

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