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#27 レジスタンス社員

レア度  ★★★★★
正義感  ★★★★★★★
行動力  ★★★
技:しっかり考えて判断、言うべきことを言う、仕事は仕事としてやりきる

解説
魂を失わずに耐え忍んでいるソルジャー社員の進化系がレジスタンス社員である。
白いブラック企業では多くの社員は魂を遠くの世界に飛ばして思考停止した生けるロボットであるソルジャー社員になる。しかし稀に魂を維持して正義感のある状態を維持したまま耐え忍んでいるソルジャーもいる。まさに意識がある状態で劣悪な状態で腐れ管理職にいいようにこき使われているから生き地獄である。そんな状況下で何かしらのきっかけ、我慢の限界に達したときに正義感を維持したソルジャーはレジスタンス社員へと進化してしまうのである。
進化してしまうと書いたのは進化によってよりいっそう厳しい状況に置かれるためである。進化は一瞬で起こる。我慢に我慢を重ねた限界を突破した時、腐れ管理職に対して反論をした時に進化が起こる。言い方を変えると「吹っ切れる」のである。そうなるともはや我慢はない。「しっかり考えて判断し」「言うべきことを言う」のである。もちろん言いたいことを言うだけだと単なる文句言いの輩社員になってしまう。「言うだけのことはある」と腐れどもにも思われないとしても、数少ないまともな社員にはそう思われるような行動をしなければ自分の矜持が許さないのである。それを失ったらただのクレーマに成り下がるからである。たとえ腐れからの指示だろうとやるべき「仕事は仕事としてキッチリとやりきる」のである。吹きれてレジスタンス社員となるとある意味で清々しい気持ちで毎日を過ごせる。自分として正しいことを我慢せずに言えるからである。もちろん言い方には気をつけて礼儀もわきまえているし、一方的に言うだけでなく折衷案や妥協案、落とし所を考えた発言や行動を取る。このように書くと「吹きれて成長したね」と思われるかもしれないが、白いブラック企業ではそう判断されることはあまりない。腐れどもがあまりにもクソすぎるために一度でも反旗を翻したら以後はレジスタンスなのである。レジスタンス側としては正しく仕事をしていきたいだけである。間違っていること不適切なことに正しい意見や提案をしているだけなのだが一切受け入れられることはない。全否定である。時にコンプライアンスに関わりそうなことへの意見であって都合のよい解釈をしてあやふやにする。我慢していた方がよかったと思い知らされるのである。きっと見せしめなのだろう。もちろん業績評価も最悪である。こんな陰湿ないじめを会社を辞めるか心が壊れて休職するまで延々とされ続けるのである。
そんな姿と見た周りの社員はレジスタンス社員と同じ道を進むようなことはない。レジスタンス社員は自分の精神を保てる限りこのひどい世紀末のような世界で一人で生き続けるのである。もしこの劣悪な状況に耐えきれず、腐れどもに屈服しようものならメンツも何もかも失い、自己矛盾を起こしてよりいっそう精神的にまいってしまうのである。
レジスタンス社員となったが最後、最後まで抵抗する(正しい道を進む)か壊れるかしか道は残されていないのである。

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