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ジャバナブンナをもう一度

アラビカ種のコーヒー発祥の地として有名なエチオピア。
コーヒーはቡናと書いてブンナと読む。

日本に帰ってきても、このブンナが飲みたい。
でも近所のカフェに行けばある、エチオピアの豆のコーヒーが飲みたいのではない。
私は!ジャバナブンナが‼飲みたいんじゃ!

ジャバナブンナとは、ジャバナと呼ばれる素焼きのポットを使っていれる煮出しコーヒー。ジャバナの形と詳しい話は過去のnoteを参照頂きたい。

私はコーヒーを飲み始めたのがここ4年くらいだしあんまり細かいことは分からないのだけど、でもジャバナブンナと日本のカフェで出てくるコーヒーの味が違うことは分かる。ジャバナブンナは煮だしている分、こう、なんか、やっぱりざっくりした味がする(雑味というのはこれのことだろうか)。

でも朝ごはんとかで毎日飲んでたし、気のいいおじさんおばさんたちによくごちそうになったし、エチオピアを思い出す味なのだ。

余談だが、日本のカフェで飲めるエチオピアの豆はエチオピア国内では手に入らない高級品だそう。いいものは全部海外に出して、下位ランクの豆をエチオピアの人たちが買っている。
まぁこれを気にしているエチオピアの人には会ったことがない。


このジャバナブンナが飲めるイベントがあるというので、参加してきた(トップ画)。
正確には「コーヒーセレモニー体験」。

コーヒーセレモニーとは、コーヒーを香りとともに楽しむ一連のお作法。

生豆の選別
生豆を洗う
生豆を炒る
豆を挽く
*ジャバナで煮立たせる
*カップに注いで飲む
(*部分を2・3回繰り返す。写真付きnoteはこちら)

生豆からスタートするので、正式な3杯目まで飲むとざっとフランス料理のフルコースくらいの時間がかかる。完全予約制・人数も限定しているとはいえ、屋内で活発なご歓談がしづらいご時世。主催者さまはエチオピア音楽の紹介を織り交ぜていた。

コーヒーを振舞ってくださった方は日本在住のエチオピアの方。
とても久々にሰላም ኔሽ(平和ですか)?から始まるアムハラ語会話をして、ウキウキしました。もっとお話ししたいが本音だったけど、そういう会ではないので口を閉じる。

コーヒーを準備しながら焚かれる乳香の香り
豆を炒るときのパチパチという音
豆に火が通るにつれて漂う香ばしい香り
ジャバナをガンガン直火にかけている時の「それ溢れるのでは?」というスリル
飲み終わったカップの底にうっすら残るコーヒーの粉

五感で懐かしむエチオピアだった。
本当はシニと呼ばれるカップで飲むところが使い捨ての紙コップなのは、時世の反映。写真を撮りながら、これはこれで「今」を表す写真だなと思う。

シニで飲むコーヒー↓もまたいつか。

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