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『ゆびきりげんまん』 制作舞台裏

 初めて楽曲を制作してからずいぶん経ってしまいましたが、自分の成長記録、メモの意味合いも兼ねて残しておこうと思います。
これからボカロPになりたいという人には参考になるところがあったり、なかったり…
よろしければご覧ください。

何から手をつければいいんだ・・・?

 いくつか前の記事にも書きましたが、独学で作曲を始めました。
音楽の経験が多少あったとはいえ、楽譜通りに演奏したり、歌ったりだったのでいざ自分で作るとなると、何からすればいいのか全くわかりません。。。
ググるとサビから作る人、そもそも曲からではなく詩から作る人、など本当に十人十色だったので悩みましたが、いろんなパターンから曲を作ってみてどのパターンが自分にあっているのか探そうと決めました。こうしなくちゃいけないという風になってしまって何もできないでいるのが一番時間の無駄なので、とりあえずやってみようの精神ですね。(これは本当に大事だと思っています)

 そうと決まればやってみよう。なのですが、いろいろググっているとまずどんな曲が作りたいのか、参考曲(リファレンス)を決めておくといい、という内容を見つけたので、まずはそれを決めるべく曲を探すことにしました。
あれもいいよなー、これもいいよなー、となって全然決まらない(優柔不断w)
進まないじゃん!と思いながら、気分転換にプロセカを起動しました。
ゲームに逃げる!というやつですね。
しかし今回はそれが良かったんです。

1、リファレンス

 ちょうどこの時期、イベント「夏祭り、鳴り響く音は」(2021.07.20〜07.29)が開催されていて祭りのBGMが流れていました。これいい曲だなーと思ってメロディを口ずさんでいると、これだ!というメロディが思いついたので、そこから制作に取り掛かりました。参考曲を聴きながら、bpm、使用楽器をだいたい決めました。これで自分の作りたい曲の方向性が決まりました。
今思うとこれがよかったんですね。まずは方向性を決めること。

2、メロディ

 思いついたメロディはAメロだったので、そのままAメロから作成しました。
サビから作る人が多い、曲のメッセージが込められているのはサビだからサビから作っています、などの記事を見ましたが、今回はAメロから思いついたので今回はこの作り方で。
 Aメロを打ち込んでいくと曲のキーがわかったので、そのキーをメモ。(今回はAメジャーでした)キーがわかるとキーのスケールでメロディを考えられるので。
※キーのことは初めは「カラオケにある高くしたり低くしたりするやつ」というくらいでよく分かっていませんでしたが、「メロディ 打ち込み」や「メロディ 思いつかない」などとにかく検索して「キー」「スケール」について勉強しました。これは是非ご自身で検索等して学んでください。

3、リズム

 思いついたメロディにリズムを打ち込んでいきました。今回は祭をイメージしているので太鼓や鉦(しょう、かね)を使うことにしました。
祭囃子ですがあまり囃したてすぎないように簡単なリズムにしました。
初めての曲なので複雑なリズムにしたり、楽器数もたくさん使用できなかったのも理由ですが。。。
ただ少し童謡っぽさも意識したので簡単なリズムでよかったと思っています。
音源はlogic pro内の太鼓を使用しています。

4、コード

 次にコードをつけていきました。コード理論はまだ全然分かっていませんでした(今もあまり分かっていません泣)ので、ツールの力を借りました。AudiomodernのChordjam(コード生成プラグイン)を使い、コードを当てはめてみるといい感じになったのでこれを採用しました。音色もいい感じのものlogic pro内音源Crunchy FM Pianoを使っています。

5、アレンジ

 次にその他の楽器のアレンジです。尺八や琴、締め太鼓などを入れていきました。龍笛も使いたかったのですが、logicのライブラリにはなかったので、Celtic Tin WhistleやFluteなどで代用しつつ、イメージの音色になるように音を重ねたり、プラグインで調整しました。

6、作詞

 アレンジが出来上がってきた段階で作詞を始めました。メロディを作りながら多少作詞もしていたのですが、本格的に作業に取り掛かりました。夏祭りのイメージから膨らませたので「ひぐらし」が入っています。この歌詞が固まったので、せっかくならひぐらしの鳴き声を入れようと思い、録音をして冒頭に入れました。

7、調声

 私はミク推しなので初投稿曲はもちろんミクで。歌詞を流し込んでミクちゃんが歌ってくれた時の感動といったらそれはもう!!自分の曲に命が吹き込まれる瞬間でした。これはなんとも得難い体験だと思います。感動しっぱなしでは作業にならないので抑えつつ。フレーズを流し込むたびに感動していました。
 この曲は正直あまり調声していません。というかできていません。歌わせることができたことに満足してしまい、こだわることができませんでした。この反省が2曲目に生かされていると思います。ただ、歌詞を流し込んだあと、その歌詞がメロディ、リズムとあっているのかはこだわったつもりです。

8、MIX

 VolumeやPanなどをどのようにすればいいのか全く分かりませんでしたので、調べながらですがやってみました。この楽器はPanを右へなどですが。。。MIXは奥が深いですね。もっと勉強します。

9、マスタリング

 MIXで訳が分からないのにマスタリングって何?って感じでした。これも調べながら挑戦しました。ラウドネスやリミッターなんてものを調べながら挑戦。そして最後にバウンスをして完成!

10、イラスト依頼

 曲が出来上がったところでイラストを依頼するためにイラストレーター様を探すことにしました。Twitterで「初音ミク」と検索。piaproでも「初音ミク」と検索。目を引いたのが、ほのまんぼ様の描いたミクちゃんでした。初依頼だし、人見知りが発動してDMをするのにも超緊張しました。快く引き受けていただけたことに改めて感謝です。素敵なイラストを本当にありがとうございました!

11、MV依頼

 初めは自分で動画を作ろうかと思っていたのですが、AfterEffectの勉強をしないといけないこと、その時間がないこと(作曲の勉強に時間を使いたい)、そして自分のセンスの無さがはっきりしたので依頼することにしました。
 Twitterとココナラで検索。またしても人見知り発動ですが、勇気を出して。
余談ですがココナラのハートマーク(お気に入り)は押したら通知いくんですね。気になる方の押してたら、「お気に入りありがとうございます!MV依頼ですか?」とこられ「あ、今、け、検討中でして、、、す、す、すみません!」みたいになりました。本当にごめんなさい。そんな人見知りイベントが起こりつつ、MVは、Rerere様にお願いをしました。MVもまたとっても素敵な作品に仕上げていただきました。改めて感謝です。ありがとうございました!

12、投稿

 投稿するときも緊張です。間違えてない?時間もあってる?データちゃんと最新の?など何度もチェックして、タグもチェックしていざ投稿!ボタンを押したらあとは祈るのみですね。自分でチェックリストは作っておけばいいと思います。
例えば、曲名、歌詞の誤字脱字チェック、曲名被りはないかなど他のボカロPの人もチェックリストを作っているそうなので参考にしてみるといいと思います。私も参考にしています。

まとめ

 今回の曲を作った過程について、覚えている範囲で書き起こしてみました。(だいぶ時間が経ってしまいましたが…)1年以上経ってるじゃん!更新サボりすぎだろ!と自分に叱咤しつつ、書いている間に2曲目も投稿が完了してて、それももう半年以上経過してます。2曲目についても書かないとなーと思っているんですが、3曲目が今ラフ完成して、後はアレンジ、MIXというところまできています。ちなみに今回は歌詞がもう完成してます。忘れないうちに制作過程は書かないといけませんね。記録に残そうと思っているので。
 それでも1曲目の感想を伝えるなら、素敵なイラストがあって、そこに自分の拙い曲が鳴り、ミクの歌声とともに動いているって、言葉が出ないですね。感極まったようで。クリエイターの皆さんってこの感動があるから止められないのかなとか思っちゃいました。私も今はそうなっています。拙い作品です。再生数も少ないけど、自分がそのとき伝えたいと思ったことや感情を形にして残していける。それでそのときの自分がずっと残るんですよね。それってすごいことだと思いませんか?
ボカコレ見てたら、転生やら再生数買っているやら見たくない情報も目に入るけどそれも全部残るんですよね。その時の気持ちのまま。人それぞれなのでとやかく言うつもりはありませんが、私は全部等身大でありたいので、そんなことはこれから絶対にしないし、動画も消しません。(意図せず不適切な動画になってしまった場合はその限りではありませんが)

 こんな私ですが今後も応援してくれると嬉しいです。コメントやフォロー、いいねをしてくれると泣いて(ガチ)喜んでますのでぜひよろしくお願いします。

それでは明日(今日)も良い日になりますように💫   青星☆


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