葵のノート

学生「葵」のお勉強ノート。まずは国際政治から。

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キッシンジャー『外交(上)』第2章 アメリカ外交政策の軸――ルーズベルトかウィルソンか

二人の大統領 この章には二人の米国大統領が登場します。 第26代米国大統領のセオドア・ルーズベルト(在任期間1901―1909年)と第28代米国大統領のウッドロウ・ウィルソン(在任期間1913―1921年)です。いずれもノーベル平和賞受賞者。ルーズベルトはアメリカ人初のノーベル賞受賞者です。 キッシンジャーは言います。国際政治への関与を避けてきたアメリカが、国際政治に巻き込まれようとするその時に、この二人の大統領はいずれも、アメリカが積極的に国際的役割を担うことを主張した

    • キッシンジャー『外交(上)』第1章「新しい秩序」

      ヘンリー・A・キッシンジャー著、岡崎久彦監訳(1996)『外交』日本経済新聞社(Henry A. Kissinger, ‟DIPLOMACY”, 1994)を一緒に読んでいきましょう。 戦後、ハーバード大学に復学し、教鞭をとるようになったキッシンジャーは、アメリカの国家安全保障問題大統領補佐官(1969‐1975)、国務長官(1973‐1977)を歴任。1973年には、米中国交回復にむけた外交努力やベトナム和平交渉の成功などの功績により、ノーベル平和賞受賞しています。原著は

    キッシンジャー『外交(上)』第2章 アメリカ外交政策の軸――ルーズベルトかウィルソンか