20210907 具体と抽象を行き来する

ようやく届いた『ライティングの哲学』を読んでいるが、千葉雅也の、

じゃあ「普段ものを考えて生きている」ってどういうことかというと、具体性と抽象性のあいだを常に行ったり来たりできているってことなんです。

という言葉にふーむと唸る。noteを日々書くものとして始めて1年半程か、やはり、具体的な経験を言語化するときが、一番楽しいし、確かに、頭を使ったという気分になる。書くことは考えることであり、考えることは書くことなのだ――などとまとめてしまうと、どこかで聞いたような気もするが。『めんどくさがりなきみのための文章教室』に日々400字書くという文章トレーニング法があり、それを読んでから意識的にトレーニングとして書いている、ときもあるのだが、このトレーニングというのも、おそらくは同じ話なのだろう。単純に具体を抽象化する技術の話ではなく、具体と抽象を行き来する体力(筋力?)の話。

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最近は仕事が楽しくない。そういう精神的な波が来ているのかもしれないが、本来の仕事をしていない、という気持ちがある。設備の整っていない半オンライン授業もかなり負担だし……。

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