4/19 オンライン授業ができない理由

高校でZOOMやGoogle hangouts meetなんかを使った双方向でリアルタイムなオンライン授業ができない理由をだらだら考えてみた。「できない理由」を探さずにまずはやってみようなんて記事や意見を見た気もするが、「できない理由」があるなら「できない」というのが、私の想像力の限界だ。

①教員にICTに関する知識や使用能力がない。
特に指導力・発言力のあるベテランほどない。

②学校に環境がない。
情報端末が不足している。セキュリティでガチガチの細いLANと安物のタブレットPCでは配信にたえられない。

③生徒側に環境がない。
人によっては携帯の通信回線でしかインターネットに繋げられない。また、プリンターがなかったり、スマートフォンやタブレットやPCの所有状態もばらばらだったり、得られる情報の量や質に差が出る。

④差を生めない。
③とも繋がる話で、生徒によって得られる情報の量や質に、生徒自身の努力ではどうにもならない差を生んでしまうことを、現場は忌避する(その良し悪しはわからない。私は良いことだと思っている)。

⑤休校がいつまで続くかわからない。
今のところ、2020年5月6日までということになっている。その日程で動いている。「オンライン授業」は単位数に入らないことになっており(出欠席も取れない、評価もできない)、あくまで5月6日からスムーズに授業を始めるための補助でしかない、という扱いになっている。またたとえば一月ずつ休校がのばされるような形では、いつまでたっても「補助」である。

もちろん、課題の提示・回収や、一方的な解説や、質問への解答なんかはできている。しかし、教員‐生徒や生徒間の対話は消えてしまったし、生徒の思考の見取りも困難になってしまった。

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