1/10 いつもどおりの休日、非常事態宣言下の東京

基本的にはいつもどおりの休日であった。

午後は用事があり妻と非常事態宣言下の東京へ行き、ついでにお洒落な雑貨屋を覗いて何もかもが欲しくなったが何も買わずに出た。財布の紐の固さよ。帰りに惣菜を買おうとすると、私の観測範囲では、スーパーなんかは開いていたが結構なお店が二十時を待たずに閉めていた。夜二十時以降という限定の効果にはあれこれと疑問が投げかけられているが、確かに非常事態の雰囲気は醸し出され、何となくいつもより静かな電車で静々と帰宅した。

思えば、noteで日記的な文章を書き始めたのも、去る年の非常事態宣言下においてであった。あの時は仕事もなくなり（在宅勤務ということにはなっていたが）、暇だった。今回は、数字を見れば、前回とは比較にならない切迫具合であるように見えるのだが、しかし暇にはならないようで、持ち帰った仕事を前に動けずにいる。いつもどおりの休日……昨年から続き、もはや日常と感じられつつある、静かな休日。そしていつもどおりの騒々しい平日を生きなければならない。