3/29 書き始めがもっとも難しい

書き始めがもっとも難しい。

そういえば先日千葉雅也が執筆について語る電子書籍を読んだが、そこに「フリーライティング的に書く」というような話があった。

「じゃあ書きますか 。 」から始まってちょっと話が変わるところとかは 「ところで 」で適当につないで 、 「繰り返すが 」とかいって同じ話をする 。あと 「大きく言おう 」とか 。
仕上げの段階で制限にマッチするように調整していけば 、いらないところは自然に削られていく 。

書くための名前のない技術 case 3 千葉雅也さん

後段の引用はTak.というインタビュアーによるものだが、こんなテクニックで、「語り始めてみよう」と書き始めてみたり、「あの子たちの話をしよう」と書き始めてみたり、実は私も似たようなことをやったことがある。前者は小説「あの夜と〜」になり、後者は小説「時の何かを知らない」になった。最も難しい書き始めのテクニックである。

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