20220824 永岡文科相のお言葉

記事によれば、教員不足解消の方策を聞かれ文部科学大臣は、

「(教員不足は)非常に憂慮すべき状況で危機感を持っている。教員採用試験時期の早期化、(受験ルートの)複線化について中教審で議論が行われている。これまで通りのスケジュール、選考方法で優秀な人材が獲得できるのか、検討する必要がある」

と答えたらしい。これも、文部科学省の考えたことなのだろうが、数年前の「変形労働時間制」を思い出した。つまりは、学期中の勤務時間を伸ばし、休業中の勤務時間を短くすることで、働き方はそのままに残業時間を減らそうというもので、数字上は、超過勤務が解決するわけだ。文部科学省というか官僚の世界というか、そういったところでは、問題の解決とは数字の帳尻合わせを意味しているのだなぁと深く感じ入った制度導入騒動であった。

そして今度は、教員不足解消の方策として、「採用時期の早期化」「複線化」というものを考えているらしい。つまり、文部科学省にとって教員不足とは、採用倍率の低さという数字の問題として映っているのだろう。霞ヶ関というと、何かと揶揄される世界だけれども、まさかこうも露骨に数字上の解決ばかり考えているとは、現場にいる人間としては、驚くばかりである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?