1/29 嗜好品としての孤独/執筆

まったくそう思う。現代を生きる私たちは、いったいいつ孤独になるのだろうか。嗜好品としての孤独。

最近流行っていた『スマホ脳』という新書を読んでもみたのだが、実感としても、スマートフォンはほとんど常に騒がしい。

孤独は書くことの条件であるとある作家が書いたが、これは、執筆のような形のコミュニケーション(それがどういうものであるのかは、断言できないが)は、自分の部屋で、孤独の中でしか行い得ないということだ。そのようなコミュニケーションもまた、孤独と同様に嗜好品なのかもしれないが、それを高尚なものとして扱ってきたのが文明とか文化とかだったのではないか。それが失われようとしている、のかもしれない。

(もちろん書き言葉が失われているということではない。)

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