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kumokesu
墓じまいがしたい
こんな本を読んでいる。
お墓に入っている先人の方々には申し訳ないのだけど、私は墓じまいがしたい。
まだ、一般的な終活する年齢ではないから、早いと言われると思う。
70とか80とか、そういう年齢になってからやればいいのではないかとも思う。
けど人生がいつ終わるか誰にもわからないことを、曲がりなりにも私は知っている。
個人的にはあと50年くらいは生きるつもりだけど、その年齢まで辿り着かなかった人たちを知っている。
子どものいない墓守っ子の私にとって、墓じまいとか仏壇じまいとか、「仕舞う」ことは自分の役割だと思っている。
だから、仕舞いたい。
早いけど仕舞いたい。
仕舞って、肩の荷を下ろしたい。
こんなことを言うと罰当たり甚だしいのだけど、墓守の役割は、本当はずっと負担だった。
故人を悼む気持ちや懐かしむ気持ちを感じるよりも、役割としての義務感と負担感が心を占めてきた。
若いとも老いたとも言えない中間的な年齢になった私の人生は、気づくと、墓守をやってきた年数が半分以上になってしまった。
申し訳ないが、もうこの役割から開放されたい。
墓参りがいらないなんて言わない。
けど、お寺の永代供養でいいじゃないか。お寺に参ったらいいじゃないか。
親戚とか姉妹とか、独断で進めるわけにはいかない関係者というやつがいるけれど、70といわず80といわず、ご先祖様方に申し訳ないけれど、早い段階で墓じまいをさせていただきたいと思うのだ。
そして残りの50年くらいを、身軽な気持ちで生きていきたいのだ。
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